現在(2019年10月下旬)、中学3年生後期中間試験の対策授業が目白押しです。いつも試験前になると一部の生徒さんからちらほらと『もっと前からやっておけば…』のような嘆きが上がります。決して普段からやっていないわけではないのですが、これとこれは完璧に仕上げたけどこれだけは抜け落ちてしまった、というものが出てきます。
今秋の国民的ビッグイベントにラグビーのワールドカップがありました。これまでの大会でたどり着くことのできなかった決勝トーナメント進出を目指して見事その目標を突破した姿は多くの人々に感動を与えました。それでも…決勝トーナメントで敗退したときに選手も、応援していた多くの人たちも満足はしていなかったと思います。
前々回のワールドカップまで予選プール突破さえ夢の話だったチームが起こした快進撃です。これで十分すぎるほど満足…という建前は論理的です。しかしそれを乗り越えて更に勝ちたい欲望が生まれるのは極めて自然なことだと思います。予選が抜けられたら、決勝トーナメントで勝ち進められたら、決勝戦に進出できたら、そして優勝できたら、そんな欲望があるからこそ人間は進歩できるのだと思います。試験前に『もっと早くやり始めれば…』と声を上げる生徒さん、これもある意味立派です。その反省が次に繋がれば計画性を身につけることができ、やがては試験勉強内容の優先順位を付けられるようになり、取捨選択もできるようになります。そうなれば『キミの願う点』に手は届くのではないですか!?
しかし…生徒さんも『日本代表ラガーメン』と同じかな? 80点が取れるようになれば85点・90点が取りたくなる、そしてそれらの目標が叶えられれば究極の目標である全科目満点が欲しくなる… でも、そうやって『更なる高み』を目指して欲しいと思っています。