7月最後の週末を利用して『避難プロジェクト@ちば』のお手伝いを(たった1日ですが)してきました。このプロジェクトは2011年3月に起きた東日本大震災の原発事故から未だに避難生活を送る方々への支援活動の一環で行われているものです。
この活動に参加していつも思うことですが、あれほどの災害で未だに復旧に至っていないにもかかわらず、世間からするともう過去のこと、済んだことにされていることに対する切なさです。中にはそのような災害があったことすら忘れていたなどという声も聞かれます。確かにあれから後も大きな災害が起こり続けています。そちらに世間の耳目が行くことも致し方ないことかもしれません。しかし終わったことではないのです。そこで生活をしている方々は未だに戦い続けていることを私たちは見落としていないでしょうか。
福島の方々にお話を伺うと未だに大変な苦労をなさっているのがよく解ります。野菜を買うにしても県外産のものに手が伸びてしまう、これは当たり前のことです。しかし、国によって安全宣言(これも意見の分かれるところですが…)が出されている以上はそれを口に出せない辛さもある、そんな日々を送っていらっしゃるそうです。
大人だけが食べるなら多少は目をつぶって…となるでしょう。しかしまだ幼いお子さんや成長期のお子さんに食べさせることを考えると『危険ではないもの』より『安全なもの』を食べさせたいと思う気持ちは自然だと思うのです。親御さんからすれば当たり前の心理ではありませんか?
厳しい環境にも関わらず強く明るく伸びていくお子さん方に年に二度会う機会があります。日程が合わずに1年ほど会えないこともあります。久しぶりに会える度、お姉さん・お兄さんになったなと実感します。新しく参加されるご家族に小さなお子さんがいらっしゃるとそのお子さんの面倒を見てくれるほどになっているお子さんもいらっしゃいます。更には社会に出られた方(もうお子さんではないですよね)もぽつぽつと出始めました。
本当に微力で申し訳ないのですが、ご縁のあった方々に何らかのお力になれたらと思っています。