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347 受験勉強の要

347 受験勉強の要

受験勉強、と聞くと『ねじりハチマキで誰もが解けないような難問を解く』イメージはまだまだ払拭されていません。まぁ、世間様がそのように思って下さっていることは当教室にとって非常に幸運なことなのですが…

受験漫画の名作と言われている『ドラゴン桜』(何でも続編が出るとのこと。個人的に楽しみにしています!)でも『東大生の多くが教科書を軸にした勉強を推奨』していることが描かれています。教科書にあるもの、つまり基本に忠実な取り組みがあって初めて受験勉強がスタートできると説いています。

東大入試の二次試験は…としてしまうと脱線が甚だしいので今回は割愛しましょう。しかし、あの東京大学でも『応用・発展問題』より『基礎・基本問題』を重視して準備すべきなのですから、高校受験においては当然のこととして『基礎を重視した取り組み』をやらなくてはならないのではないでしょうか。

それでは『受験の基礎』とは何でしょうか。それは…ズバリ漢字単語計算です。この問題(周辺問題含め)についての出題は100%解ける自信を持って試験場に送り出す、それは当教室において使命だと思っています。『たかが漢字、超基礎じゃん』と思っているあなた! 千葉県公立入試では例年18点の漢字問題(読み・書き)が出題されますが、平均得点は12点前後(約6~7割)のをご存じですか?

そんな基礎事項を重視するのは…と思われがちですが、漢字単語も膨大な数を覚えなくてはなりません。だからこそ落とし穴となってしまうのです。テキストにもよりますが漢字は1,200字英単語は1,500語が目安だと思います。それを1ヶ月ほどで全て覚えることは…私には出来ません。

それでは受験期間を1年としてこれらをどのようなペース配分で覚えていけば良いかを検証しましょう。いずれも1回やったら覚えられるものではありません。最低でも2回転はさせたいものです。それを踏まえて計算していきます。

漢字 1,200×2(回)÷52(一年間の週)≒47(1週間で学習すべき漢字の数)
英単語 1,500×2(回)÷52(1年間の週)≒58(1週間で学習すべき英単語の数)

漢字なら週に50個単語は60個、それぞれ学習していくことが求められることが解ります。勿論その中にはすでに習得しているものもありますので丸々負荷になるようなことはないと思います。

標準的な学習方法は『漢字10個・英単語10個・計算10題』を毎日の学習に組み込み、『勉強の体制を作る暖機運転に位置付けできると良いのではないでしょうか。昨今の車は『暖機運転』など必要ありませんが、一昔前の車はエンジンを暖めてから発車する必要がありました。それを暖機運転と言います。勉強でも『頭の切り替え』としての儀式にこれらを用いていくことが一つの方法として有効です。

『英語の勉強前に単語10個』、『数学の前には計算10題』、『国語・理科・社会の前には漢字』などのようにしても、『最初の1時間の前に英単語10個、次の1時間は計算で、最後の1時間は漢字でスタートさせる』でも『月・水・金・日は英単語と計算、火・木・土は漢字と計算で勉強をスタートさせる』でも良いと思います。できれば早めにそれぞれに合った手順を見つけ出し、それを定型化していくことが効果を生むように思います。

ではここで学習方法についてヒントを一つ。英単語10個・漢字10個・計算10題の勉強はそれぞれ10分以内』で行うことが鉄則です。単語や漢字の勉強だけで1時間かけてしまっては…本来すべき勉強は時間が割けなくなります。全てやったとしても30分以内に完結させる(ように意識する)ことが大切です。

単語も漢字も計算も受験の要となります。どんなに難しい英作文を書けても単語間違いは大きな減点となります。計算間違いをしてしまえばゼロとなってしまいます。は知っているか知らないかだけで○か×かに分かれます。難しいことに手を付ける前に必ず取り組むことが大事です!