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344 学習カウンセリング

344 学習カウンセリング

2019年4月末から5月上旬にかけては『平成~令和の大連休』となりました。それに伴って教室運営もお休みとさせて頂きました。一方でレジャー産業は一大商機として通常のゴールデンウィーク以上の繁忙で大変、という話を昔の仕事仲間から聞かされました。

その中で一つ、ビックリしたことがありました。旅行業界のリーディングカンパニーであるJTBが旅行相談を有料としたそうです。本来、約款(契約を処理するため、あらかじめ定型的に定められた契約条項)には有料と明記してあるのですが、これまでは業界の慣例において無料で行っていました。それを『国内旅行の相談ならいくら、海外旅行ならいくら』と収受する方向で運用することを開始したそうです。

ウ~ン… 果たしてそれが正しいのか、かなり判断に迷うところです。それぞれの旅行会社のメリット・デメリットを比較検討してツアーを決定したい、それは利用者の健全な欲求だと思います。それに対して『較べる資料を得るための相談も有料ですよ』とした場合、選択肢はあらかじめ絞らなくてはならなくなります。

特に現在は『旅慣れた人は殆どがネットで予約』です。逆に言えば旅行会社の窓口に足を運ぶ人は『よく解らない』『喫緊の必要性がある』人が殆どなのではないでしょうか。その足元を見るようなシステムはいかがなものかと思います。会社としての考え方はもとより、『約款の意義』についても検証が必要なのではないかと思います。

これを学習塾に置き換えると『勉強や受験が不安で不安で仕方ない』から近くの塾で学習相談、と言うのが通常の手順です。その弱みにつけ込むようなシステムは今後も導入する予定はありません。学習相談・カウンセリングを受けて『良かった』『安心した』と感じて頂けるようにしたい、と思っています。
塾で勉強を始めるかどうかはこの際二の次です。

身近な無料カウンセリングでは『今はお姉さん・お兄さんが通塾、妹さん弟さんはまだ通っていないけど次の定期テストではどんな対策が有効?』と言ったご相談もありました。中には『今は妹さんが通塾しているけど(他の塾に通っている)お姉さんの進路はこれで良いのかしら?』などのご相談を頂いたことがあります。

気軽に相談頂けることは…とても嬉しいことです。