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343 模擬試験

343 模擬試験

以前勤務していた学習塾では模擬試験を希望者のみ受験とした全国チェーンの有名な塾(!)もありましたが、本来学習塾では全ての生徒さんに模試受験を勧めるべきだと思います。

しかし現実問題として中学1・2年では部活動も忙しく試験のために時間を割くことが難しい、また、学校進度が標準進度に沿っていないため、正確な模擬試験を受けられないなどの理由で受験を勧めないこともあります。このような場合は学校の定期テストで代用させ、然るべき時期(つまり中学3年生になってから)から会場模試を受験することも一案です。

模擬試験には様々な狙いがあります。各所で喧しく喧伝されているので小欄では割愛しますが、受験生は受けない理由はありません。そして模試受験回数も通算で1~2回、では少ないように思います。夏休み以降は学習進度の確認も兼ねて1~2ヶ月に1回は受けたいものです。

現在、中学校では偏差値を用いた進路相談を行っていません。数値的な根拠は学年順位と全国学力調査ぐらいです。しかしそれだけでは不安になります。リスクも高すぎます。そんな気持ちを補うためにも模擬試験はあるのではないでしょうか。

最後に『模擬試験あるある』を一つ。模擬試験は殆どの場合、実力より低い点数が結果として出てきます。いわゆる『ケアレスミス』というものです。それならそういったつまらないミス、もったいない失点をどうやって減らすのかを検証することも模擬試験の大きな意味だと思います。『本当は80点の実力だけど今回は90点取れた』は10回に1回あるかないかだと思います。