受験が終わり、生徒さんの入れ替わりが一段落すると連休が間近になり・・・というのが学習塾の年間スケジュールです。ゴールデンウィークは我々学習塾・受験産業に携わるものにとって休みをまとめて取れる貴重な時間です。しかし、この時期にしておかなくてはならないことがあります。
ゴールデンウィークに休みが取れるのは『千葉市が二期制を採用している』からに他なりません。三期制なら5月中旬に一学期中間テストがあり、その佳境に当たる時期になるからです。しかし二期制だからノンビリしているわけでもありません。前期中間試験の準備などは最終局面になる時期です。
4月下旬になれば新学期前後に入会した生徒さんの学習状況も安定し、教室側からしても理解度・進捗状況の把握が出来てきます。それらは今後の学習計画に還元され、これから『学習山』『受験岳』という急峻な山を登り切るための地図にされていくのです。
ゴールデンウィーク中には集められたデータを元に前期中間試験対策の計画を作成し、最初の難関にどう挑むかを計画していきます。連休明けにはその方針に沿って学習を再スタートさせますので何としても連休中に完成させなければなりません。これはかなり重要なことです。
もう一つ、連休までに完成させたいことがあります。それは生徒さんと私の関係性です。どうしても入会直後は他人行儀でよそ行きな学習姿勢を見せてしまうものです。『キチンとしよう』と思う意識は大切ですが、他方で『こんな問題を解らないとは言えないよね・・・』のような気持ちになってしまう・・・それは理解します。勿論『解ったふり』であることはこちらもプロなのでほぼ見抜けますが、具体的にどう解らないのか共通認識があれば解決しやすくなりませんか?
反対に塾での学習を初めて1ヶ月ほど経つと気が抜けやすい時期にもなります。教材・宿題忘れや小テストの点数が落ちるなどの状況が出るようになる時期でもあります。当初持った思いを持続させることは難しいことです。だからこそ初心(と言っても一ヶ月前の気持ちですが・・・)を思い出す時期として連休を活用してほしいと思います。
よそ行きな姿勢をせずに、なおかつ気を抜かずに・・・とは高度なことを要求しているようですが、これらは前期中間試験対策・夏休み・前期期末試験対策と続く道程を勢いよく乗り越えるには必要なことだと思うのです。
これらが連休までに完成させられれば連休はちょっとだけゆっくり出来ます。しかし完成させられない年は残念な連休になってしまいます。さて、今年の連休はどちらになるのでしょうか!?