春の陸上競技シーズンがやってきました。スポーツ観戦好き(あくまで観戦です)な私にとって楽しみが増える時期でもあります。一口に『陸上』と括っても競技の内容や己との戦い方はそれぞれだと思います。
その中でも走り幅跳びと走り高跳びは同じ跳躍競技でも全く異質のものを見る感覚で見入っています。一言で言えば『走り幅跳びはどこまで飛べるかわくわくしながら見る、走り高跳びはクリアできるかどうかを心配しながら見る』と分けたら良いのでしょうか。
このように見ると『跳ぶ』という二つの競技が全く別物であることが分かります。これらの競技を掛け持ちしている選手も私の知る限りではあまりいないのではないかと思いますが・・・
これらの競技特性を学習塾流に分類するとこうなるのではないでしょうか。
走り幅跳びは可能な限り遠くに飛ぶことを主眼にします。この競技の結果は『●メートル●●センチメートル飛びました』となります。それに対して走り高跳びは一定の高さに設定された目標(バー)を飛び越えられるかどうかが争点となります。協議結果は『●メートル●●センチメートルをクリアしました』となります。実際に飛んだ高さではなく、設置されたバーを飛び越えられるかどうかを競います。
これは・・・学習の方法に似ているなと思いました。つまり、『学力を伸ばせるだけ伸ばしていこう!』という走り幅跳び型、『一定の学力基準をクリアできるように力を付けよう!』という走り高跳び型。両者は跳躍系のトレーニングをしていく点では変わりありませんが、その内容や目指すべき方向性は全く異なると思うのです。
学習方法としてどちらの方が優れているか決着を付ける必要ないと思います。しかし、どちらの方法を取るべきかを検討せずに二兎を追ってしまえば結果は出にくいものだと思います。それなら自分の方針を明確にして取り組むことが近道になるのではないでしょうか。
蛇足ながら、走り幅跳びの中学生記録は『7m40cm』、走り高跳びは『2m10cm』だそうです。(2019年4月1日現在)
中学生の記録でこれほどとは思いませんでした。素晴らしい記録です。