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335 果てしないよね

335 果てしないよね

先日、いよいよ大学受験を迎える新高校3年生の先輩が教室まで遊びに来てくれました。その折に進路の相談も合わせて暫し懇談しました。模試の結果も持参してくれて頑張っているのがよく解り、頼もしく思いました。

その折に興味深い話をしてくれました。『勉強ってさ、頑張って解るようになってもゴールが見えないよね。解るようになったところから先を見るとまた関門があってそれを目指さなきゃいけないようで…』とのこと。大学受験に限らず、高校受験でも中学受験でも、更に言えば日頃の定期試験でも言えることだと思います。5科目で350点だった生徒さんが360点を取れば嬉しい反面、370点・400点を目指したいものです。400点をコンスタントに取れれば次は420点・450点を目指すのは自然なことではないかと思います。

受験でも現状の偏差値が50だった場合には偏差値55の学校に入るにはどうすればいいかが命題になります。しかし偏差値55にたどり着けば偏差値60の学校にも興味が湧くものです。それが動き出せば『本当に自分が行きたい進路』がはっきりと分かるように思います。

卒業生の先輩はそんなサイクルを2~3回乗り越えたのではないか、そんな逞しさを感じました。その上で『理想の自分』を探し続けてくれるのだと思います。

実は…大人になってもそれは変わらないように思います。教室だって3年前には一定の完成と思っていた運営方法を教材からシステムまで大きく変えました。そこまで大きく、ではなくても毎年マイナーチェンジを行ってよりベストに近い方法を模索しています。『これが完成形で変える必要はない』、こんなことを言うのは本当に完成したか進歩を諦めたかだと思います。

卒業生の先輩方が授業中に現役生を激励に訪問してくれることもありますが、その時にも『センセー、今はこんなことやっているの?』とビックリされることがあります。でも、気付いたことを気付いた時に変えていくことは大切にしています。勿論『芯の部分』を堅持することは大前提ですが… それで成果となって生徒さんの将来が切り開けるなら、その可能性が少しでも引き上げられるのなら変えていくことは当たり前だと思うのです。

そんなことも踏まえても上記の先輩は素敵な大人になれるよね…そんな期待をしています。