中学3年生の春になると『あぁ、ついに受験生かぁ…』という嘆きとも諦めとも付かぬ声を聞くことがあります。そうだよね…ここから一年は辛いけど頑張らないといけないよね…
中学3年生、特に受験生で苦手な科目として常に上位に上がるものは『英語』『数学』がツートップなのではないでしょうか。『じゃあ、ここで一念発起して!』と取り組むことは大切です。それ以上に大切なことは取り組み方です。実はこの2科目、同じやり方でやってしまうとどちらかの効果はほとんど出ないことになってしまいます。
中学3年生は前期(地域によっては1学期)の通知表が受験に大きな影響を与えます。従って定期テストは絶対にクリアしなければならないハードルとなります。だから失敗できないものとして向き合わねばなりません。それを『どちらかの科目はほとんど効果のない…』様な勉強方法で取り組むわけにはいかないと思うのです。
『中3になった。だから勉強がんばろう!』という生徒さんにとって中学2年の後期期末テストは一つの指針になってしまいます。『この前のテストでできなかったところを克服しなければ…』と考えてしまうと落とし穴にはまってしまいます。特に中2数学の終盤には『図形の証明』『確率』が出てきます。でも、中3の春にここを勉強する必要、ありますか? 中2の進みが遅くて範囲がずれ込んでしまえば話は別ですが…
数学が苦手、と思っている中3生の皆さんには是非試してほしいことがあります。それは中1範囲の『正負の数』『文字と式』、中2範囲の『式の計算』をガッチリと確認した上で中3範囲の『式の展開と因数分解』にチャレンジしてほしいのです。方程式や関数、図形はこの際後回しにして良いのではないでしょうか。
数学の勉強方法について話を進めてきましたが、前述の通り、英語も同じやり方をしてしまうと通用しません。英語には英語の進め方、ひいては点数の取り方があります。『そんなことで点数が取れたら苦労しないよ!』という声も聞こえてきそうですが、これを実践して自己最高点を100点以上アップさせた先輩方も数多くいます。それを踏まえて学習の進め方を一緒に考えてみませんか!?