2019年3月12日、平成最後の千葉市立こてはし台中学校卒業式が行われました。学校からの帰り道なのか、何組かの卒塾生はご両親と共に教室まで挨拶に来てくれて楽しい時間を過ごすことが出来ました。こんな光景が教室で繰り広げられるようになってようやく私にとっての春を感じます。
毎年この日を区切りに卒塾生の成績資料や受験計画書・学習計画など紙の情報を整理します。一つは情報管理、もう一つは『誤って次年度以降に受験情報として生徒さんに配布してしまうことを防ぐ』ことを目的としています。一応、紙データは全てデジタルデータにして1年間は保存するようにしています。念のため…
個人情報管理は今や当教室のような小さな塾でも必須の業務です。以前聞いた話ではとある有名塾で通知票の記載内容が外部に漏れて…という話も聞きました。斯様なことのないように厳重な処理を行っています。
その結果、毎年のようにこの時期に壊れるモノがあります。それはシュレッダーです。まぁ、業務用を使えば良いのでしょうが、教室に置く場所もなく、机の下に置けるくらいの小さなモノを使っているので致し方ないところもあるのですが…
ただ、生徒さんから貰った手紙は未だになかなか整理が出来ません。何年分も溜まっています。ゴメンナサイの手紙、ありがとうの手紙、そして卒塾の手紙など机の上に広げればこぼれんばかりです。これを整理できないことは私の性格上肯けるものと思っています。
そして、この時期大量に生まれる教室の宝があります。これは近年始まったことですが…
塾に入ってから、もしくは受験学年になってから『私はボクは、これだけのテキストを頑張った!』『単語カードもこんなに作った!』など、勉強の歴史、いや、頑張った足跡を教室に寄贈してくれる先輩が毎年います。テキストは生徒さんの手によって千差万別に成長していきます。私もそのテキストを開いて『あぁ、この時はこの問題を間違えたよね。こうやって説明したら分かってくれて…』などの記憶が去来します。
先輩方の足跡を見て後輩達はどう思うのでしょうか。『今度は私がボクが、頑張る番だ!』と思ってくれるでしょうか。