誰しも入会当初にはなかなか正答率が伸びず、また点数に結び付かないモノです。イライラして…という時期が少なからずあります。「今まで勉強してこなかったから仕方ないよ」と諦めるか、「勉強方法が合わないのかな…?」と懐疑的になるか、様々な反応が見られます。
それに対して我々は『得点にならない理由』を明確に把握しておかなければなりません。例えば中学2年生に上がる春に入会し、数学の点数を1年の時より伸ばしたいという希望があるなら中学2年最初の試験範囲を予測し、その範囲内で欠けている単元を補充していくことが大切です。
それを『これまで習った範囲が全てきちんと完成させられていないから…』と必要のない単元の学習を見当外れの時期にやっていても…効果はゼロ、時間のロスを考えるとマイナスです。努力量と得点の上昇がリンクしないため、やる気を削いでしまう恐れもあります。
それでも、必ず努力量が得点に結び付く訳ではないところが難しいところです。数学で式の運用は分かっているのに約分を間違えた、英語で文法は合っているのに単語が書けなかった、そんなケースが出てきます。私は『その間違いは根本的な間違い(その授業で習得すべき内容での間違い)と分ける』ことを推奨しています。勿論分数の計算は出来た方が良いし、単語は書けた方が良い、これは当たり前のことです。でも根本は全く違うと思います。
この授業で理解・定着を行わなければならないところを明確にし、それに付随する基本事項(分数の計算・単語など)については別途補強をする。つまり分けておくことが学習を進める上で大切なことなのです。
これを分けずに学習していくと、勉強しても成果が残せないことになります。結果として表題のような感想を持って学習相談に来校した生徒さんが過去に何人もいました。しかしきちんと論理的に学習を進めていけばいとも簡単に解決できることに気付けたのです。
これは残念ながら一人で学習を進める独学の限界だと思います。また、見逃してしまう学習塾も少なくありません。もし『努力と結果がつり合わない』と感じているなら当教室の学習相談も活用して下さい。
余談ですが、『むかつく』という言葉、今風の汚い言葉と思われがちですが、語源は『むくつけし』という古語から来ています。品詞は形容詞、ク活用です。伊勢物語や今昔物語でも使われている由緒正しい日本語です。主な意味は三つ、①気味が悪い、②武骨である・無風流だ、③あきれるほどだ、等を押さえておきましょう。『東男や在郷男の無粋さ』『東国武士の非常なまでの強さ』などを表す記載で頻出の重要古語です。