column_archive_header_s
304 最近の傾向!?

304 最近の傾向!?

例年は夏休みを終え、少し肌寒くなるころから『今年の受験はこのメンバーで何とか良い結果を・・・』と願う日々が続くのですが、近年は駆け込み入塾が非常に目立ってくるようになりました。11月・12月、場合によっては冬休み中に中学受験生が、年明けに高校受験生が・・・と言うことも決して稀なことではなくなっています。

従来私は一定期間以上お預かりしなければ結果を出すことはできないと事あるごとにお伝えしています。その裏返しとして『受験に、人生にフライングスタートはない』と申し上げることもあります。この言葉から一定時期以降の当年度受験生の入会を締め切ることも行ってきましたが、これはどうやら間違いだったようです。

学習塾は必要悪、必要なければ行かない方が良い。これは私の持論です。しかし現実問題として塾に行かざるを得ない状況になってしまった、それがたまたま受験ギリギリの時期になってしまった。こういうケースは絶対にないとは言い切れないのです。そんな時に塾側が『今年度はもう締切です』としてしまうのはやはり間違った運営だったと反省しています。

最近急激に増えてきたこのケース、お話を伺うと大変な状況が私にも伝わってきます。中でも一番多いのが転塾です。毎年あると言っても良いのではないでしょうか。元々在籍していた学習塾ではなかなか成果が上がらず、何度も辞めることを伝えた、しかしその度に手を変え品を変えて引き留められた、結果この時期となってしまい・・・というケースは実は良く耳にするパターンです。

話が少し脱線しますが、LS WILLでは『辞めたい』とのお申し出が保護者様よりあればそれはその場で受諾し、手続きをする方針です。親御さんが辞めたいとお考えであれば当然生徒さんにもその考えは伝わっているはず、そんな意識の中で『この教室で頑張ろう』と思ってくれることは決してないと考えているからです。それを『それでは学習方針をこう変えて、家庭学習は・・・』などという小手先の対応をすることは生徒さんの限られた時間をいたずらに浪費するだけだと考えているからです。

話を戻しましょう。やむにやまれず冬の声を聞いてから塾を探さざるを得ない受験生諸君及びご家庭様へ、ささやかながら応援するのが塾の本来あるべき姿なのではないか、そう思うようになりました。当然のことながらお預かりする期間が短くなればそれだけ教室としてやれることは限られてきます。従ってその点はご了承頂いた上で・・・とご理解下さい。

しかし、そんな一番苦しい状況の中でLS WILLを選んで下さるのはありがたいことなのかな・・・そう思います。なぜならそんな苦しい時期だからこそ『楽しい塾』『楽な勉強』『○○ちゃんも通っている塾だし・・・』という観点ではなく、塾の本質として『本当に成績の上がる塾』『受験結果を出せる塾』を見て選んで下さっているのではないか、そのように思うのです。

ギリギリになって入塾される生徒さんやそのお父様お母様は一様に『こんな時期にすみません、まだ入会できますか?』とおっしゃいます。入れない、とするのは塾の勝手でありそのような殿様商売はいかがなものかと思います。我々はお預かりした時点から定められた時期(例えば受験や定期試験、学年の繰り上がりなど)までに最大限の努力をしていくことが大切なことだと思うのです。