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294 秋から冬へ

294 秋から冬へ

夏休みが明けると中学校の前期期末試験前期の通知票発行と続きます。その間に英語発表会、秋休み、合唱コンクールと行事が目白押しです。何かと気ぜわしい日々になりがちですが、教室ではそれぞれに目的意識を持って取り組んでくれていることが心強く感じます。

前期の通知表発表は中学3年生において受験に大きな影響を及ぼすものとなるため、精緻に内容を確認しなければなりません。ただ単に『数学は5で英語は4だった』『国語は上がった』『理科は・・・』という単純なものではありません。現時点で出ている志望校、もしくは志望校群に沿ったものでなくてはなりません。

志望校が要求している内申点ばかりに目が行きがちですが、意外に見落としがちなことに『生活の様子』があります。『行動の記録』にいくつ○がなくてはいけないか、各学年・3年を通した欠席数は指定数を超えていないかなど総合的に見なくてはいけません。そして重要なことですが、それらは学校ごとに異なる基準で判断しなければなりません。

また、内申重視の学校、学力試験の結果重視の学校と考え方はそれぞれ異なります。『同じ県立高校だから・・・』と考えるのは後々に痛い目を見ることになります。だからこの時期に出される通知表、特に受験生は細部まで目を通さなくてはならないと思っています。

我々はこれらを総合的に見て、また、現状の学力を踏まえて今後の学習計画を策定します。通知表が予測範囲を大きく逸脱している場合には大幅な変更が求められますが、幸いにして近年ではそのような事態は起きていません。これは私が求める頑張り量を生徒さんがそれぞれにこなしてくれているからだと思っています。よく頑張ってくれています。

計画通り、とは言いつつも、受験生は晩秋から冬にかけての学習は佳境を迎えます。それなりの量をこなさなければなりません。しかし、それはこれまでの学習を・・・中学1年生から入った生徒さんは中学1年生から、中学3年生から入った生徒さんはその時点から・・・結実させるためにも何としても登り切ってほしい大きな山場だと思っています。

これまで誰もが登り切った大きな坂道です。キミたちもこの坂を登り切って来春サクラが咲く頃、その坂道の頂上からの眺めを満喫してほしいと思っています。