column_archive_header_s
293 『頑張って!』の意味

293 『頑張って!』の意味

生徒さんから良く聞かれる話ですが『頑張っているのに頑張ってって言われるとキツいよね』と愚痴をこぼされることがあります。それは…大人でもそうだよ、でも頑張ってほしいと思っているからじゃないかな…そんな言葉を飲み込むことが多々あります。

そんな言葉もあり、私自身が生徒さんに頑張ってと言ってしまう時の気持ちや状況について考えました。そうすると私自身が省いてはいけない言葉を省いていたり、見なくてはいけない点を見逃していることに気付きました。

『頑張って!』は私自身が言われたくない言葉だったことを前提に考えればもう少し具体的に助言すべきだったと思います。今やるべき事をきちんとやっているのか、やったことに対して遺漏はないのか、などなど。もしできていなかったら、精一杯取り組んだ結果なのか、計画に無理があったのではないか、などなど。キミのことはきちんと見ているよ、この気持ちが伝わっていなければいけなかったと思います。

そしてもう一つ、大切なことです。決して責める意味でこの言葉を使ってはいけなかったと反省しました。生徒さんの取り組みを認めてあげること、その上で更なる取り組みを期待していることをきちんと伝えなければならなかったと反省しています。

どうしても全ての生徒さんに偏りなく声を掛けると言葉足らずになってしまい、上記のようなことが起こってしまいます。しかし、生徒さんはその言葉一つでやる気を出し、また、やる気を削いでしまうことがあります。

本当のところは上記のような簡単な話ではないと思います。ここから先も試行錯誤しながら生徒さんが伸びる、生徒さんを伸ばせる方法を考えていきたいと思う毎日です。生徒さんに掛ける言葉一つ取っても反省の毎日です。