長期休みの前後、特に夏休み前後は私立中高の学習塾向け学校説明会が盛んに行われます。従ってこの近辺の日程は非常に厳しいものとなるのが通例です。特に休み明け・講習明けの時期は疲れが溜まっているせいか、非常に・・・ しかし、塾業界人として知らぬ存ぜぬはあってはならないこと・・・の一念で起き上がるのです。
私は年間30~50校の私立中学高等学校を見学します。中には長いお付き合いになって気心も知れているところもありますが、それを含めて今年の最新情報を得るために極力毎年参加しています。そんなに劇的には変わらないかとも思うのですが、入試の出題傾向が微妙に変わる、出題形式が変わる、入試担当責任者の先生が替わる、校舎の様子が変わる、校門周りの植木が変わる、等々、出席する度にかすかな変化があり、それを探すだけでも興味深いものです。
中には『LS WILLからの受験者は今のところいない』ような学校もあります。顕著な例として東京のトップ校(特に私立中学校)が挙げられます。このような学校の説明会にも足繁く通っています。それは生徒さんの中で急に目覚め、それらの学校を目指さないとは限らない。そんな時に『いや・・・準備出来ないよ。』ではなく『それじゃ、こうやってやろう!』と手を引けるようにしたいからです。
先日もそのような学校の代表格である豊島岡女子学園高校の過年度入試問題を生徒さんに見せ、入試までにここまで仕上げなければ、と言う高みを具体的に見て貰いました。生徒さんは『そんな難しい学校、受験しないよ!』と言いつつ、『あっ、この問題解けるよ!』『こんな出題方法初めて見たよ』『さすがに長文が長いよね』など様々な感想を漏らしていました。
生徒さんに色々な学校を知って貰うにはまず私が熟知していなくてはならない、そのためには時間や労力を惜しんではいけないと思っています。また、生徒さんに紹介するにも一律な方法では飽きてしまうので多様性を持った見方をし続けなくてはならないと思っています。