中学3年生には志望進路選択という非常に重い決断を求めなければなりません。あまり重く捉えるのは・・・とも思いますが、人生において重要な選択の一つであることには違いないと思います。高校によって大学進学の形も大きく異なります。また進路以外にも出会う友達や恩師も変わってきます。後の人生に大きな影響を与える、と言っても過言ではないと思います。
しかし、大多数の生徒さんは明確な志望校があるわけではなく、時期が来たからやむを得ず絞る・・・このようなケースが多いのではないでしょうか。このような時に役立つのが学校説明会です。説明会では入試に対するヒントや高校3年間のシミュレーション、部活動見学などが出来ます。
千葉県公立高校の説明会に参加する場合は多くの高校が中学校経由の取りまとめとなるため、早めの申込みが必要となりますが、忘れていた、とか、やっぱりこの学校も見たい、等が締切後に出てきたら直接高校に相談することも可能(必ずしもOKとなるわけではありませんが・・・)です。LS WILLでも毎年数件、そんな生徒さんが出る度に対応しています。
学校説明会は主催する学校の考え方によってまちまちです。一人でも多い受験生に出願して貰いたく綿密に立案された説明会を行うところ、普段の学校生活を見せることに全力を傾ける学校などなど、学校によって捉え方が違うようです。受験生心理で『心地良いな』と思う学校に引かれる気持ちは理解しますが、『楽しい』だけが高校3年間の目的ではないと思いますので本質を見極める姿勢が必要なのではないでしょうか。
特に近年は『楽しい』を基準にした学校説明会が非常に多いように思います。確かにどんよりと暗い学校より魅力的に映ると思います。しかし・・・何か違うように思うこともあるのです。『楽しい』より『タメになる』や『自分の目指す生来に最短距離を作ってくれる』ことを優先してほしいと思っています。
また、逆に行きたい学校がすでに決まっている生徒さんによく見られるのですが、1校しか見に行かないケースも散見されます。確かに進学する学校は1校です。それに対して5校も10校も見に行くのはナンセンス、そう考える生徒さんやご家庭があっても不思議ではありません。
しかし、受験生が行きたい学校との比較対象として他に1校は見ておきたいものです。比較することにより目指している学校がより魅力的になり、学習意欲が湧いた、という話も良く耳にします。つまり、進路についてもっとよく知ることに繋がるのではないかと思います。
当教室ではあまりないことですが、受験直前になって志望校変更を行ってもその学校に行ったことすらない、そんなことも予見出来ます。そんな状態で受ける試験では実力が発揮出来るわけがありません。それなら前もって準備をしておくことも重要なのではないかと思います。