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275 社会の点が上がらない・・・

275 社会の点が上がらない・・・

塾でよく聞くセールストークに『学校定期試験で数学・英語をアップさせるには・・・?』というものをよく見ることがあります。国語・理科・社会と同じ扱いのはずの数学・英語が塾ではなぜここまで厚遇されるのでしょうか。

実はこの理由、私自身が誰よりも痛切に分かります。数学・英語は専門的な学習になれば別ですが、中学校高等学校でみんなが習うレベルのものであれば『専門家が教えるとかえって分からなくなる。だから専門家であるか否かにこだわらない(学生講師など)学習塾で取り上げる方が逆に効果が上がる』ことがあります。

私は大学で政策経済を専攻しました。もちろんその学習には数学や英語も求められます。しかしあくまでも常識的なものであり専門的なものではありません。数学・英語は決して得意ではありませんでした。出来なければ困るのでイヤイヤやりましたが・・・ だから・・・分かるんだな、キミの『分からない』という気持ち『分からなくなった分岐点が・・・

学園ドラマなどで『先生は頭良いから分かるんだよ。分からない人の気持ちなんて分かるはずないよ!』というセリフ、聞いたことはありませんか? この言葉は半分合っていますが半分は誤解や逃げから来ているものだと思います。要は『分かる』『分からない』の分岐点を見過ごしてきているだけなのです。その点を見極めることはその学問が分かるかどうか、専門家かどうかとはまた違う視点が必要です。

さて、表題の社会についてですが、最近本当に取れない生徒さんが増えてきました。お父さんお母さん世代であれば『社会は暗記科目だから・・・』という認識が非常に強いと思います。だから塾でやる必要なんて・・・と言うご意見が今でも大きいように感じます。しかしそれでは時流に乗った社会の学習が出来ません。言い換えれば入試での得点は難しいものとなります。

最近思うのですが、数学・英語知識を積み重ねる学習が必要なのに対し、理科・社会は時代に即した学習方法の習得を積み重ねる学習が必要なのではと思います。理科・社会ともに漫然と教科書を読んでワークをこなしても得点は上がりません。この単元はどこが重要なのか、暗記で覚えるような箇所の理屈をどうやって構築していくかが必要なのです。学校では暗記を推奨しますが、それは効率的な指導である代わりに無機質な学習となってしまいます。

言い換えれば数学・英語は学生講師が教えてもある程度の結果を出せますが、理科・社会は学習のポイント入試頻出単元をきちんと押さえている専門家が教えることでしか成果は出せません。ここで言う専門家とは指導要領や入試の専門家であって学問の専門家である必要はありません。

また、特に中学生に必要なことは『興味・関心を引く話術です。正直なところ、中学生に対して『理科・社会に興味を持て!』という指導は難しいことです。それでも『猛暑日や台風一過の日に気象の話をする』『天文イヴェントのある日に天体の話をする』などで興味を喚起するきっかけができるのです。

当教室では受験前の集団社会を除き、敢えて通常授業で理科・社会を提案することはありません。ただ、定期試験直前『学年別試験対策・集団社会講座』はある意味生徒さんが楽しみにしています。それは試験前の最もキツい日曜日、みんなが教室に集まって学習する中で行う講座です。

生徒さんは効率的な学習楽しく行いたいので重要ポイントに絞って指導するためにある程度の授業構成を準備します。場合によっては講義中ずっと笑いが続くようなこともありますが、これも指導方法の一つです。笑いによって印象に残すのです。また、一方的に話すのではなく、生徒さんにも自由に答えさせる、コミュニケーションを取りつつ進めます。

この方法、自分自身で何がルーツになっているのかを考えたことがあります。自分の中では『ライヴハウスでのパフォーマンス』が源流になったというのが答です。ライヴハウスではお客さんを黙らせるわけにも行かず、かと言って好き勝手に喋らせないようにしなければならない、言うなれば客席をコントロールしなければならない、それに似ているように思います。

少し話が脱線しましたが、社会の点数が思ったように伸びない生徒さん、一度LS WILLの教室を覗いてみませんか。試験前に勉強のコツを聞いて試験対策講座を受講するだけでもかなり違います。これはこれまでの成果とも併せてかなり自信を持って言えるのです。是非ご相談下さい!