教室のポストにはミニコミ誌や折込広告が良く入っています。中には他学習塾の入会案内が入ることもあります。それらのチラシは長期休みの講習案内だったりテスト前の対策授業案内などが見られます。『他の塾ではどんなことをやっているのかな!?』と興味深く拝見しています。
どこの塾でも基本的に運営方法は異なります。従って「ん・・・?」となることも少なくありません。他方の常識は当方の非常識、の表現がまさにピッタリです。中には『10日間でテスト対策はバッチリ!』『通塾5回で万全のテスト対策』などの文言もありますが・・・
全く状態を知らない生徒さんをお預かりする際、『バッチリ』や『万全』などの言葉を使うことに私個人は強い逡巡(しゅんじゅん:ためらうこと)を感じます。学習塾では万が一にも『出来ませんでした・・・スミマセン・・・』はあってはならないことだからです。しかし『広告だから・・・』と考えれば致し方ないのかもしれません。でも少し無責任なようにも思います。現実としてそのような広告に誘われて入塾して『しまう』生徒さんは・・・期待通りの自分になれず、がっかりするでしょう。
テスト対策で話を進めていきましょう。本来、テスト対策は準備に2週間~1ヶ月、実施に1ヶ月以上は掛けたいところです。学校で1~3ヶ月ほど学習しているのです。それを塾で1~2週間の間に準備から実施までは出来ません。仮に実施したとしてもつぎはぎだらけ・穴だらけで後悔の残る試験結果になることは簡単に予想できます。無理にメリットを見つけるのであれば『今回失敗した悔しさを次の試験に活かす』ことが出来れば・・・とすることも可能ですが・・・
きっちりとした対策を経験した生徒さんは時間を掛けてきっちりとやり切らなくては試験対策にならないことを学習しています。試験対策は決して付け焼き刃ではやってはいけないと言うことを熟知しているように思います。間違っても『試験一週間前にならないと取りかからない』ようなことはLS WILLの教室に通っている生徒さんには見当たらないと思います。