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254 アメリカの大学に入るには ~その②~

254 アメリカの大学に入るには ~その②~

本章は前章より続いています。

課外活動は成績など数値化できるものでは判断できない受験生の長所を判断するものとして重視されます。日本では部活動や生徒会活動など学内での行動を判断しますが、アメリカ合衆国の大学入試では『クラブ活動・生徒会活動・ボランティア・委員会活動・アートや演劇活動・アルバイト・趣味』など多岐に渡った評価が為されます。

テストは日本におけるセンター試験のようなものはありません。しかし、民間企業などによる全国統一テストがあります。その他に留学生は『TOEFL』『IELTS』など英語テストも受けなくてはなりません。日本におけるペーパーテストと違い、これらは入試の一要素でしかないので、これらの試験での高得点が合格に直結するわけではないところがこの入試の難しさです。

最後は面接です。ここの面白いところは『面接は必ず受けなければならない』としていない大学がそこそこある点です。しかし、選抜方法全体を見れば『受けることが望ましい』と気付きます。『英語が苦手だから・・・』と尻込みするのではなく、自己アピールのチャンスと捉えて挑戦することが必要です。

アメリカ合衆国の大学入試は日本のそれとは全く異なったものです。従って偏差値という物差しが存在しません。大学によって求める人材・人物像が異なるからです。ここまでに挙げた6つの要素全てに高い評価を得ようとすることは並大抵のことではありませんが、何か一つ光るものを見つけてそれを大学にアピールすることで将来が開けることがあるのです。

個人で運営している学習塾の取り組みでは先頭に立って留学事業・・・は絵空事と揶揄されかねません。しかしそこに向かって挑戦していく生徒さんを育てていくことはできるのではないか、生徒さんのやる気という導火線に火を付けることはできるのではないか、そんなことを感じている日々です。