前章で「アメリカン」フットボールの話をしたので・・・と言うわけではありませんが、先日来、塾の卒業生に頼まれてアメリカ合衆国の大学入試について調べています。さわり程度ですが本章・次章と二回に分けてお話ししたいと思います。ただ、これはあくまで一例ですので進学したい大学が決まったら個別に確認した上で受験することが必要です。この点は重々お含みの上で読み進めて下さい。
アメリカの大学入試は日本のような学力一辺倒の選抜は実施していないのが現状です。主に6つの要素“The Significant Six”と呼ばれる選抜を行っています。その6つとは・・・
① 学校の成績
② エッセイ(自己紹介文)
③ 推薦状
④ 課外活動
⑤ テスト
⑥ 面接
学校の成績、日本から留学する場合は高校3年間の成績を提出します。大学側が注視する点は成績の上昇・下降です。高校1年次より3年次の成績がアップしている方が良い印象が得られます。同じ成績数値であった場合、上昇率の高い生徒を選抜する傾向が強く出ています。しかしハイレベルな高校で3年間を過ごした場合にはなかなか成績の確保が難しいものです。そのような場合には推薦状などに一筆貰うことも有効かもしれません。
エッセイはあなたが大学に入って勉強したい熱意を伝える場になります。大学によっては最重視するところもある重要なものです。公立大学より名門私立で重視する傾向が強いようです。
推薦状もエッセイ同様、合否に大きな影響を及ぼす大切な要素です。これも私立大学ほど重視する傾向があるようです。学力だけでは甲乙付けがたい選考を行う材料として使われるのです。また、多くの大学では二通以上の推薦状を求めることがあるようです。これは受験生を多面的に評価しようとするためではないでしょうか。
長くなりますので④課外活動以降は次章に掲載いたします。併せてお目通し下さい。