LS WILLでは中学生の1コマは120分あります。120分あればどんなことが出来るでしょうか。一般的な個別指導塾は『出来るところまでやろう』『頑張れるだけ頑張ろう』と取り組んでいくケースがほとんどです。アレアレ・・・? 自宅学習で『時間より内容』が主流なのに塾では時間で切ってしまうなんておかしくありませんか?
私は生徒さんに普段からある基準を元に進める学習量を指示しています。『今日は○○から○ページ、△□に注意して授業終了時には◎◎が出来るように』これ、何かを基準にしなければ出来ません。計画なき学習は破滅を招いてしまいます。ではその基準は・・・?
一つは学習計画です。年間の学習計画を元に一年を4分割し、四半期ごとのカリキュラムを組みます。その中で一コマで成し遂げる内容を決めていくのです。もちろん誤差は出ますが、それらは日々補正しながら進めていきます。それがなければ『試験までに終わるはずだったのに・・・』『入試までに時間が足りない・・・』と言うことになってしまいます。それはあってはならないことです。
もう一つはテキストです。メインテキストは生徒さんによって違いますので指示内容も違ってきますが、『テキストの総量(ページ数)を48で割る』と1コマで進めなければならない量が算出されます。この48という数字は週に1回受講すると年間で48回の受講数となることから導出しています。(1年は52週間とちょっとですが、当教室は1ヶ月4週制を採用しています)
もちろん、講習やテスト対策などで取り増しすることも予想できますが、その分他のテキスト(定期テスト前には教科書準拠教材も使います)や独自プリントを扱うこともあるのでそのための時間を確保しなければならず、本教材を使える実質的なコマ数は・・・?とすると48コマとすることが現実的です。
現在教室で使っている教材は多くが200~250ページで構成されています。200ページだったとしてそれを48で割ると1コマで4ページ強、250ページなら5ページ強進めなければなりません。もちろん生徒さんによってはそのページ数を進める力が及んでいないこともあります。その場合の段取りはきちんと行わなければなりません。問題や単元の取捨選択は教室から指導していきます。
しかし・・・特に受験学年ではない生徒さんにとってはこれが非常に苦痛のようで授業終盤になって『まだここまでしか進まないよぉ』と泣きが入ることもあります。こう言った場合には進めなくてはならない範囲の意味をきちんと理解して貰い、次回は挽回できるように指導しています。
反対に受験・定期試験を見据えて意識が高くなっている生徒さんは目標ページ習得を早々に終え、次の単元に進むことも間々あります。こちらが『あれっ・・・?』と思っている間を惜しんで進められるようになります。聞くと『去年の○○先輩もやっていたから』とのこと。先輩の良いところを見習う姿勢は素敵なことですね。