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228 全力疾走

228 全力疾走

先日、今期の入試でお世話になった高校の先生の元へご挨拶に伺った際の話です。運動部の監督をされていて非常にお忙しい先生なのですが、その部活動を見学しがてらなら時間が取れそうだとのことでグラウンドにご挨拶にお伺いしました。

早春のまだ肌寒い日曜日、部員の皆さんは一心不乱に練習していました。中でも目を引いたのは『全力疾走』でした。ちょっとした移動でさえも全力で走っていました。この練習を平日2~3時間、休日は5~8時間行うそうです。高校の運動部は本当に大変だと思います。

全力疾走について、監督先生が興味深いことを話して下さいました。『全力疾走は習慣です。普段からちょっと移動するときも全力で移動する習慣を付けることが大事です。入学直後には、基本フォーメーション練習など全力で走らない子を目にすることがありますが、夏休み頃までには周りと同じように全力で走れるようになれます。』とのことでした。

お話はさらに続きました。『全力疾走をする習慣が普段から付いていないと、試合でも肝心なところで気を抜いた走りをしてしまいます。そういったミスは試合の流れを変えてしまうほど致命的なものです。それらを防ぐためにも普段から全力疾走することを求めるのです』とのことでした。

教室の中でよく聞かれる言葉として『私はボクは、まだ本気じゃないから・・・』という言葉、言い訳と知りつつ私自身が見過ごしてきたことを反省しました。いつでも本気で取り組むことを前提に生徒さんに接していかなくては・・・と気を引き締め直した次第です。

しかしこれだけの練習量となれば疲労も蓄積するのでは・・・と問い掛けるとそれに対する対策も万全だとのことです。監督先生は全体を見ていてどこかをかばって変な走り方・変なフォームなどをしている生徒さんをきちんと見ているそうです。また、生徒さんから故障の自己申告もしやすい雰囲気作りに腐心されているそうです。こう言った配慮も見習いたいな、と思います。そしてこの高校で部活動をしている生徒さんが本当に幸せそうだなと感じた早春の一日でした。