学習塾の運営に携わっていると3月は卒業の時期、生徒さんも大幅に入れ替わり教室の雰囲気も変わる時期です。新しい生徒さんが新たに加わり新鮮な気持ちで教室は溢れかえります。生徒さんも学校より一足先に学年更新がなされ、新受験生になる・新たな後輩を迎えるなど気持ちが沸き立つ時期です。しかしそれとは別にこんなことも･･･

2011年3月に日本の今後を大きく変えた災害がありました。東日本大震災です。縁あって福島で被災し辛い生活を強いられている子供さんを支援する団体にささやかな、本当にささやかな協力をしています。社会福祉貢献と言えば聞こえは良いのですが、私にとってさほど大袈裟には考えていません。ちょっとした相談相手になってあげられればと思っています。

さらに言えばそこで見聞きした話を教室で生徒さんにしてあげると本当に純粋無垢な反応で一言一句聞き逃すまいと聞き入れてくれます。そして同じ時代、同じ国に生まれながらもこれほど苦しい思いをしている同世代の仲間がいることに気付いてくれるのです。他者の傷みを知ることは非常に大切なことだと思います。生徒さんはそれを知らずのうちに習得できていることを誇りに思います。

現在、原発政策や復興支援についての意見が喧（かまびす）しくなっていますが、それらについては主義主張があると思いますので現状について話すに留めています。生徒さんにはこれから勉強を重ね、これらの問題を考えて欲しいな、と思っています。

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