世の中で話題になっていることであってもあえて目を逸らしていたことがあります。今回はそれについて言及したいと思います。本章は愚痴になってしまいますが、ご容赦ください。
毎年『芸能人の○○が△□大学を目指して受験勉強』などの芸能ニュースが巷間を賑わせています。合格して大学できっちり学ぶなら、それがきちんと将来に生かせたり社会に還元できるのなら応援しようという気運にもなるのでしょうが、大学合格を果たしたらそれで終わり、というケースがあまりに多すぎて応援しようという気持ちにはなれません。
それにも増して、もし仮にそういった受験生が合格してしまうがために本当に一生懸命頑張った受験生が意図せぬ結果となってしまった場合は…やりきれない思いで一杯です。また、結果の如何によらずとも、『面白おかしく(当事者はそう思っていなくてもそう映ります)受験勉強をしている他者がいる』ことは受験生に要らぬプレッシャーを与えます。
近年は政府指導もあって都心の大学は特に定員遵守の傾向が如実に表れています。そんな背景があっても『たった一人ぐらいなら…』という気持ちで受験するのでしょうか。
思った結果に至らなかった受験生は『競争に敗れたのだから仕方ない』と心の底から思えるか、私には疑問に思います。
芸能人は大学を受けるな、などとは言いません。しかしただ話題作りのためだけの受験は是非ともなくなってほしいと思っています。そして入学するなら大学のシステムに則って、きちんと勉学を修め、きちんと卒業する覚悟で受験してほしいと切に願っています。