春は別れと出逢いの季節、そして人生の節目となる季節です。学習塾運営においてはちょっぴりつらく、そしてワクワクした気持ちが絡み合う複雑な季節だと思うのです。
LS WILLでは中学3年生の2月末日を以って塾も卒業となります。もちろん、塾を卒業してからも教室に来てくれる生徒さんは多いのですが、ここからは自身の力で将来を切り拓くよう教室から送り出します。
中学3年生は直前まで受験に取り組むため、大多数の生徒さんはほぼ毎日のように塾で頑張ってくれます。そうした頑張りが受験で結実したら次のステージでまた新たに取り組むことを見つける、これは大切なことなのではないかと思います。でも・・・寂しさも少なからず感じるのです。
中には『今日で生徒として通うのは最後だね・・・』『寂しいね・・・』と言葉を残して去っていく生徒さんも少なくありません。もっともそう言って卒業する生徒さんほど教室に寄ってくれるのは私としてもうれしい限りですが…
一方で新しく受験学年を迎える生徒さんたちの顔つきが少しずつ変わって教室での様子も最上級生となっていきます。それまでは先輩方の後ろで…という姿から自ら進んで取り組めるようになってきます。これは毎年繰り返されることで私自身が『今年は厳しいかな…?』と思っても必ずそうなるのは不思議なことです。
そんな中で『去年の○○先輩はどんな勉強方法だったの?』『○○先輩って本当に頑張っていたよね!』など、先輩方を目標にして、それを乗り越えようという気持ちを表す生徒さん、これも毎年のように現れます。中には塾で一緒に頑張っていた期間はなくても部活動などで先輩を知っていて、『○○先輩のようになりたい!』と頑張っている生徒さんもいます。頼もしい姿ですね。
こうして先輩の頑張りが後輩の頑張りを刺激し、連綿とつながっていくことは教室にとって財産です。そう考えると春に卒業していく先輩方は毎年何らかの財産を教室に残してくれるのかなと思う昨今です。