2018年2月末、中学1・2年生の学年末試験が返却されました。毎度試験が終わった後には悲喜こもごもです。その中で印象的な『クヤシ~ッ』をいくつか紹介したいと思います。
当教室の試験対策では『基本的なこと(=その生徒さんが確実に得点できると思われること)は必ず得点させる』ことを大きな施策としています。特に漢字は全学年の全試験で必ず20問出題されます。漢字は軽視しがちな生徒さんも多いため、特に意識して取り組んでいます。ところが…
数年に一度ですが、漢字の読み書きは全て解っていたのに書く位置がずれてしまったためにほぼ全滅、と言うケースがあります。見直し云々もありますが…分析云々以前に出てくる思いは『悔しいなぁ…』です。折角ここまで仕上げたのに。
同じようなことが社会でも起こりました。もう一昔前ですが一問一答をまとめて出す先生がいらっしゃり、テスト対策では一問一答に傾斜して学習を進めた時期がありました。当然対策はばっちりで…となるはずが解答欄がずれてしまって…と言うこともありました。よく見ると書いてある答は全て合っているのです。。。
また、意外に多いのが『数学の99点』、これも悔しいものです。数学満点は年に何度か出ているのですが、『数学99点』はだいたい図形や数式の証明で『1点減点』となるケースです。印象に残っているものでは『△ABC≡△DEF』(△ABCと△DEFは合同、と言う意味)と書くべきところを『△ABC=△DEF』(意味は△ABCと△DEFは面積が等しい、となります)と書いてしまって減点、となったケース。たかが『棒一本』されど軽視できず、と言ったところでしょうか。
また、同様に『∠ABC』(角ABC)と書かなくてはならないところを『△ABC』(三角形ABC)としてしまったり、数式の証明で途中式の約分を忘れてしまうケースなど。いずれも『解っていた』筈なのです。生徒さんに聞いても『勘違いした』『見落とした』とのこと。だから余計に悔しく思うのです。
こんな間違いで満点を逃した生徒さん、当然悔しがって…と思いますが、意外にも清々しく凜とした表情でいることが多いのです。満点まであと一歩、目標点までは達していたはず、あとはここだけやればということがハッキリしていたからなのではないでしょうか。
正解だったのに書く位置がずれてしまった、数学の99点、こんな時は私も悔しく思います。折角満点を取るチャンスだったのに… 満点を取ることで自信を持たせてあげたかったのに… しかし私が過度に悔しがることは生徒さんにいらぬ負担を掛けてしまうのでなるべく自重しています。その上で精一杯頑張れたことを称えたいのです。