予備校・学習塾と言えば駅の前、これはかなり定番になっているようです。特に主要駅・ターミナル駅の周辺には塾が並び立っていることも少なくありません。そこの生徒さんは自転車や親御さんの送迎で通塾しています。最近は駅前周辺の駐輪事情も厳しく、また、学習塾は夜遅くなるので親御さんの送迎が主流になっているようです。
その点、塾が近所にあれば自転車や徒歩で通うことが可能です。親御さんが何かの都合で送迎が出来ずとも塾に通うことが出来ます。通うことの利便性だけではなく、通塾距離が短いことはそのまま事故になる可能性も低くなると考えられます。
更には余談ですが、塾の自習利用と通塾距離はどういった関係になっているのかを調べた時期がありました。その結果は予想通り、近ければ近いだけ利用頻度が増えていました。その当時は八千代台の駅前教室で統計を取ったのですが、塾から20~30メートルという生徒さんは平均して月10回の自習がありました。時には『お母さんがカギかけて出かけちゃった。家に入れないから自習していて良い?』と言うこともあったことを印象深く覚えています。
駅から遠い距離での通塾、そこで多かったのは花見川団地でした。自転車で20~30分(距離にして2~3キロでしょうか)の距離を通塾するのは大変だったと思います。当然自習回数も上げられず、0回という月も続いていました。中には『塾って自習しても良いの??』などの声も聞こえる程でした。いつも言っていることで、教室掲示もしていたのですが・・・
東京西部で教室運営をしていた時も同じような状態でした。その教室は並びのビルの上階がマンションだったため、そのマンションに住んでいた生徒さんの自習率は異常に高かったことを記憶しています。そしてそれらはきっちりと成績にも連動されていたのです。
学習塾・教室を選ぶ際、学習システムや合格実績などを参考になさる方は多いと思います。しかし選択の一要素として『近さ』『通いやすさ』も重要なスペックになることは見逃してはならないのではないでしょうか。