受験真っ盛りのシーズンは体験学習の受付期と重なり、教室は大変な熱気に覆われます。学習塾を運営する身として気の引き締まる時期です。

今では一般的になった体験授業、受講しない選択をするご家庭は少数派ですが、学習塾側で体験授業をしないところもあると聞いて驚きました。『うちはカウンセリングで十分に受講者のことが理解できる。体験授業を行えばそれだけスタート時期が遅れるのでやるだけムダ。』というお考えをお持ちの学習塾もあるそうです。

LS WILLでは基本的に新規入会の場合は体験受講を前提としています。カウンセリングで成績や点数などを把握し、実際に問題を解いて貰うことで学習の細かいニュアンスを把握します。そうすることによって受講開始時からより正確な学習計画が立案できるからです。

私が会社員として学習塾に勤務していた時期、その会社は『体験授業はシステムとしてあるが、なるべく体験を挟まずに入会に導くように』と指導を受けたことがありました。しかしカウンセリングで得た情報のみで学習計画を立てることは無駄も多くなってしまい生徒さんに大きな負担をかけてしまいます。

勿論、生徒さん側から見て『この教室はどんな雰囲気でどのような指導法で解りやすいかどうか』を知る場所でもあります。その中で『ここが良い』と感じて貰うことによって今後の意欲にも大きな影響を及ぼすのではないでしょうか。

初回の学習相談･体験授業･体験授業報告面談と段階を経ることによって生徒さん、ご家庭、教室の三者が同じ方向に向かっていける機会を作っていきたいと思います。