本章は178章と併せてご覧下さい。
試験前1ヶ月、皆さんはどのように過ごしますか? 受験生であればそれこそ目の色を変えて取り組んでいる時期なので『必死にやる時期』で異論は無いと思います。しかし、中学1年生2年生はどうでしょうか。
意外に思ったのですが、『定期テスト1ヶ月前』を意識しない生徒さんの何と多いことか・・・ 中には『定期テストの準備は試験範囲が配られる2週間前から』という意見も見られます。いや、この意見、決して少数派ではないのです。
普段余程しっかりとした取り組みを行っていれば試験範囲を完遂することは難しくありませんが、部活動などで忙しく、それが出来ていない場合にはどうすべきなのでしょうか。
各科目の出題範囲を30ページとして5科目で150ページ、それに並行してワークとなれば試験対策は軽く300ページを超えることになります。それを2週間で行うには1日20ページ以上の学習が必要になります。その上で苦手単元の克服やあやふやな箇所の確認は・・・正直なところ難しいのではないでしょうか。
これは学習塾にも責任があるのではないかと思います。私が以前勤務していた塾を含め、学習塾では試験範囲が確定してから生徒さんそれぞれに必要な学習計画を策定していきます。しかしそれを実施する時点でまた時間が浪費され、気付いたら試験の1週間前から慌てて始めることになった・・・なさそうですが実は頻繁にある話なのです。
試験1ヶ月前からねじり鉢巻で試験一色、とする必要はないと思います。しかし遅くとも1ヶ月前には計画を立案し、学校ワークを授業進度に合わせておく、苦手単元のピックアップをするなどの措置は必要なのです。
試験前日にこんなことを思った人はいませんか? 『あぁ、試験まであと1週間、いや、3日あったらな・・・』こんな後悔をしないために前倒しで準備することこそ大切なのです。