表題は『15分の1と45分の1』と読みます。分数にして読んで下さい。
1/15≒0.067、1/45≒0.022、両者の差は明らかです。しかしそれは一緒の大きさ、としたらあなたはどう思いますか?
それは『1年の長さ』なのです。中学3年生(15歳)で感じる長さは『それまで生きてきた』1/15、そのお父さんお母さんの年齢を45歳と仮定すると1年は1/45となります。よく『年齢を重ねると月日が過ぎる早さが増す』と耳にします。それは前記のようなことが原因なのではないかと個人的に思っています。
こう考えると中学生の1年はお父さんお母さんの3年分に匹敵すると考えられます。大人の尺度で『中学生の娘・息子が1時間を無駄にした』と思う時、大人の尺度では3~4時間を無駄にしているのと同義なのではないでしょうか。
だからこそ小中学生や高校生にとっての時間はもっと有意義に過ごせるよう考えなくてはいけません。我々学習塾側も『半年頑張らせれば・・・』は『我々の尺度で2年我慢させれば』と換算して考えなくてはならないのです。軽はずみに『半年だから・・・』などと思ってはいけないのです。
ネガティブな面ばかりではなく、『頑張って皆より少し早く始めよう』は思った以上の効果を生むことも立証されています。年明けから新学期に向けて通信教材のコマーシャルや新聞折込が一気に増えるのもその効果を狙ってのことです。ビジネスチャンスとしての意味合いだけではなく、受講する生徒さんに最大の効果が出せる時期という意味も多分に含まれると思います。
時間という流れを止めるダムは今のところ発明されていません。それなら平等に使える時間を有効に使おうと考えることが今後の進歩に繋がるのだと思います。