入試直前、内申点は確定しています。最後の取組みで伸ばせるのは当日得点、つまり学力検査の得点です。学力検査の点数をある程度見込んで取り組むことは必要なことです。つまり『合格するには何点必要か』を考えて取り組まなくてはなりません。
当日得点の結果は大きく3つに分けられます。一つは予定通り取れた人、2番目は予定を上回って取れた人、そして3番目は予定を下回ってしまうケースです。
予定通り、もしくはそれ以上取れた人についてはこの際これ以上の話は必要ありません。合格という勲章を手に入れられるのですから。問題は予定得点を下回ってしまうケースです。これを回避するための取り組みについて述べていきましょう。
本来ならもっと取れたはずなのに・・・、こんなところで点を落とすなんて・・・。これらは決して特殊なことではありません。これらを少しでも減らすための取り組みが受験直前期(12~2月期)には大切になるのです。
最大の問題点は『分かっているのに解けなかった・得点できなかった』問題の存在です。これはいくつかの原因が考えられます。極度の緊張下で正常な判断が出来なかった、問題を読み違えてしまった、誤字(スペルミス含め)で間違いとなった、など・・・
緊張の対策は学習塾としていつも腐心しているところです。前もって出来ることは普段の学習をどうやって本番に近づけて考えられるか、この一点だと思います。だからこそ普段から音楽を聴きながらテレビを見ながらの『ながら勉強』は慎まなければなりません。普段から目の前の問題にどっぷりと集中して取り組むことは本番の緊張対策にも繋がるのです。
問題の読み違いや誤字による誤答はきっちりと見直す習慣が普段から付いていれば容易に防ぐことが出来ます。ところが、昨今の生徒さんは見直しの習慣が非常に乏しいように思います。入塾時にはしつこい程の指導をして・・・というケースも決して稀ではありません。
見直しの習慣付けでいつも感じることですが、見直しの習慣がない生徒さんはその方法が分からないことに尽きるのではないでしょうか。これについて、LS WILLでは普段の授業中に繰り返し指導しています。これを習得することによりつまらない失点を防げるからです。せっかく必死になって取り組んできた問題が些細なことで×になったら・・・そのあとの学習意欲にも悪影響を及ぼします。
入試本番で『難しい問題が解らなかった』、これはある意味仕方がありません。しかし『解っていた問題なのに・・・』はあってはならないことです。解ける問題を確実に得点化し、その上で『今日のキミが解けなかった問題』を『明日のキミが解けるようになる』ように進めていくのが受験勉強だと思うのです。