勘違いをされがちなことですが、『朝型生活に変えたから夜は勉強しない』訳ではありません。受験生、特に眼前に受験を控えた生徒さんはどんな隙間時間でも勉強をすることが求められるのではないでしょうか。
学校から帰宅したら一休みしたいのは人情ですが、敢えて20分後には勉強を開始しましょう。その間に着替えてうがい手洗い(受験生には必須です)、間食を取るのもこの時間内としましょう。『20分後には勉強開始』としている根拠は『学校から帰ってきて一休みしたい』という気持ち、実は疲労から来ているものではないからです。つまりそれは30分休んでも1時間休んでも回復程度は同じ、それなら早めに切り上げて勉強をすべきではありませんか?
学校から帰宅して20分後には勉強、実はこれが朝型学習に切り替える最大のポイントです。ここでゆっくりしてしまったが故に夜遅くまで勉強しなければならなくなった、そうすると翌朝は早起きできない・・・という悪循環を生んでしまいます。
学校から帰宅後の夕方は数学・英語・理科・社会のうち、一番得意な科目について学習します。言うまでもなく一番辛い時間帯だからです。『勉強はどれも嫌い!』という受験生は理科社会のうちの暗記系の確認をやりましょう。日中の『理科社会の一問一答』と連動させることにより、学習内容が整理されます。
夕食や入浴の後、勉強を再開します。これもダラダラとせずに始められるようにしましょう。23時には就寝するとして逆算して勉強時間を確保する習慣が付くと良いのではないでしょうか。
英語・数学の学習については『苦手な科目を先にやる』ことを大原則とします。どちらも苦手・・・となってしまうと大変ですが・・・ 勉強で頭が煮詰まっている、そんな時に苦手な科目をやろうというのは無理があります。従って『どちらも・・・』となっている方は隔日で行うことも一案かと思います。
夕食後から就寝までの勉強、少なくとも3~4時間は取れると思います。言い換えれば2科目の学習が可能となります。これはきちんと時間を区切って計画的に進めることが効率化に資するものとなります。前に勉強したものが終わらない、だから後半の勉強も・・・となってしまうと計画化の意味がありません。
そういった意味でも綿密な計画が必要となり、変更についてはその都度練り直さなければなりません。
そして就寝時刻はきちんと守ること。『勉強していたから遅くなっても良い』は頑張った意味がなくなってしまいます。明日の朝、スッキリと起床できるような時刻にはきちんと就寝する習慣づけ、意識付けが大切です。
上記はあくまでシミュレーションです。この通りに過ごさなければならないわけではありません。ただ、一つでもヒントになればと思います。次章は関連の話題で『塾や学校がない日の過ごし方』について述べていきます。