2017年の春、新聞を見て泣きたくなったことがありました。非常に人気の高い公立高校で入試における不公平判定をしていたことが発覚しました。実はこの件、私も薄々気付いていましたが・・・
この高校は入試で受検者が選択できる『自己アピール』と『実技』の検査のうち、合格に有利なA評価を自己アピール検査ではなるべく付けないとする申し合わせをしていたのです。つまり『実技』(結局のところは部活動です)で結果を出した受験生を優遇していたのです。
校名まで出されて新聞沙汰になった高校は1校ですが、その他にもそのような学校があったことは学校の先生から直接話を聞くなどで情報を得ていました。それでも残念に思います。
さて、こんなことがあってから2018年度公立高校入試は激変しています。各評価項目を明確に挙げ、それらを得点化(従来は『A・B・C評価』などでした)して合否を競うものとしました。まずこのことは意外に知られていないことです。
従って、高校ごとに『入試の満点』大きく異なっています。ここが大きく違うことです。言い換えれば評価方法が全く異なっているのです。
2018年度前期入試を例にして話を進めていきましょう。
県立千葉 満点505点(内訳:学力検査500点、作文5点)
千葉東 満点564点(内訳:学力検査500点、学習成績54点、作文10点)
佐倉(普通) 満点665点(内訳:学力検査500点、学習成績135点、面接30点)
八千代(普通) 満点715点(内訳:学力検査500点、学習成績135点、調査書記録40点、集団討論40点)
これらはあくまで2018年度前期入試(試験日:2018年2月13・14日)限定です。評価方法は毎年変更されることがあります。
トップ校~上位校を抜き出してみましたが、見事に各校の評価方法が違っています。県立千葉のように通知表は全く評価しないところから八千代のように内申点とは別に加点項目(『調査書記録40点』が該当します)を設けるところまで様々です。従って十分な分析を行った上で得点計画と出願作戦を立てなければなりません。『偏差値が上だから、下だから・・・』という安易な見方で出願すると痛い目を見ます。
また、よくありがちな失敗に『全方位型の対策』を取ってしまうことがあります。これはかなり大変な受験対策になってしまいます。また、無駄も多くなりがちです。建前では『全方位型の人間形成』は必要なことですが、受験前にあまりきれい事を並べても…
学習塾側から見ると、この『全方位型対策』は一番楽な方法です。しかし効果の面から考えると上がらない、上げにくい方法です。LS WILLでは全方位型対策は取っていません。
でも… こんなにややこしいことを各ご家庭で調べることは大変なことだと思います。これを知りたい、とご希望の際はお気軽にLS WILLの教室までお問い合せ下さい。カウンセリングだけのご要望にも対応しています。