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157 意外?なこと ~その①~

157 意外?なこと ~その①~

我々受験業界・学習塾業界では当たり前、となっていることでも世間一般では知られていないことが結構あります。本章次章はそんなことをいくつか挙げてみましょう。

学校見学に行った生徒さんがよくこんなことを話してくれます。『さすがに私立はお金が掛かっているだけあって施設が良いよね!』
『えっ…?』
さぁ、これは果たして事実なのでしょうか!?

公立高校は多くが税金でまかなわれているため、見た目の費用(生徒さんの親御さんが直接学校に払う費用)は安上がりに思えます。それならその税金はどれほど掛かっているのでしょうか。
各種行政資料などから見ると高校生一人あたりにかかる費用は約113万円となります。意外に掛かっていますね。

それに対して私立高校は入学金を含めても約102万円です。『えっ…?』という声が聞こえてきそうですが、実は私立の方が費用対効果の高い教育システムなのです。

もちろん公立高校は多くを税金でまかなっているため、高校生のお子さんを持つご家庭だけを単体で見ると安価になっていますが、社会としては相応のお金を掛けて運営しているのです。

また、トータルで見ると、公立高校はほぼ全ての学校が大学進学対策を別途講じなければなりません。平たく言えば『大学に行くには予備校に行かなくてはなりませんよ』という意味です。予備校に3年間通うと最低でも100万円のお金が別途必要な場合が多く見られます。

それに対して私立高校は学内で完結するシステム、つまり予備校に通わなくても学校授業・補習だけで大学進学が可能となるシステムを取っている学校が多くあります。学校のシステムに組み込まれているなら生徒さんにとっても負担は軽減できます。

だから『学費を安く上げるなら公立高校』という考え方は少し改めても良いのではないでしょうか。

もう一つ、とっても大切なことですが、ご存じない方が多いことについて次の章で述べていきます。