今回は中学校の三者面談についてのお問い合せを頂きましたのでそれについて述べたいと思います。お問い合せ頂き、御礼申し上げます。
中学校では学校教員・生徒・保護者の三者面談を例年行います。中学3年生は秋の三者面談で受験する学校がほぼ決まる面談となってしまいます。本来ここで決まる、としてしまうことに私個人として強い抵抗があるのですが・・・
三者面談では学校の先生から、学校での様子(生活について)・成績推移・その段階で挙げられた志望校の受験情報と合判などが告げられます。時間にして15分程度です。
その際、どのようなことに注意すれば良いのか、この点が今回お問い合せ頂いた最大の論点です。これらについて順を追ってご説明していきます。
まず挙げられることは『時間に限りがある』点です。一人の生徒さんに割ける時間は15分程度、その中で上記の説明をきちんとすることは実に大変なことです。従ってここで何もかも訴求しよう・質問し尽くそうとはなかなか難しいことです。
『時間に限りがある』ことに対する対策としてまずご家庭の意見をきちんと集約(志望校や今後の進め方、併願校なども含めて)して臨むことが大切だと思います。こうすることにより無駄な時間が排除できるのではないでしょうか。
二点目は『メモを取る』ことです。意外に思ったのですが、学校側からメモを取ることを奨励していたケースもありました。お子様の将来を決めかねない大切な面談ですので必ずメモを取るよう心掛けて欲しいと思います。
三つ目は受験する学校についてです。受験する学校について秋の三者面談で決めるべきは併願校のみです。公立・私立を問わず、第一希望については希望として挙げるに留め、決定すべきではないと思います。
併願校については、12月の解禁日以降、中学校から私立高校に打診をすることが出来ます。その打診によってある程度の合否を得ることが出来るのです。従って秋の面談時には併願校への打診が円滑に行えるよう、決定しておく必要があります。
公立や事前打診することの出来ない私立高校が第一志望の場合、この時点で第一志望としない理由は『12~2月の間に得点力が大きく変わること』ことが当たり前だからです。秋から冬の間に得点力が大きく変わった場合、秋に決めた受験校で果たして・・・となるからです。
例外として、事前打診を受けてくれる私立高校を第一志望とする場合は三者面談の際に意思表示しても良いのではないでしょうか。この場合に限っては早め(とは言ってもタイミングは重要ですが・・・この点については教室にてお伝え致します)に手を打つことも必要です。
三者面談は学校側としても相当な準備の上に実施しています。進路指導に慣れない先生、若年で経験の浅い先生などに当たってしまった時などは『んっ?』と思うこともおありかと思いますが、面談を受ける側も相応の準備をするのが本来の姿だと思います。