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152 久々の運動で学ぶこと

152 久々の運動で学ぶこと

以前、久しぶりに運動を再開して、と記しました(小欄147章)が、意外な発見の連続でした。まさに気付きの連続という感じでした。

現在は自分がやることより子供さんへの指導がメインとなってしまうのは致し方ないところですが、これまで枝葉のことばかりを指導していることが多かったと痛感させられました。

武道を含めたスポーツの指導はやもすると手足の動きに重きを置いてしまいがちです。しかし、自分の稽古を終えて疲労を感じたのは手足より体幹の疲労でした。今まではそれが当たり前だったので気付けなかったのです。

体幹を正しく運用すれば自ずと手足が付いてくる、そんな意識で身体を動かすうちに感覚が戻ってくるのではないかと思っています。それを小中学生・高校生の後輩に伝えられれば良いな、そんな風に思いました。

巷間広く書店に並ぶ技術書にも体幹の運用については残念ながらあまり触れられていません。そういった書物を上梓なさる方はその競技を始めてから中断することなく現在に至る方が殆どだからなのではないでしょうか。従って体幹がきちんと出来上がっていることは前提条件なのだと思います。しかしそれでは私のように久々に競技を再開する人や全くの初心者には親切ではないと思います。

学習塾での指導においても『体幹はきちんと出来ていること』を出発点にするのか、『体幹を作ること』を出発点にするのかは非常に重要な観点です。幸いにも当教室ではあまりないことですが、『ここの理解がまだだった・・・!』という状態を長く放置してしまうことは・・・あってはなりません。

新入会の時、新たな科目に取り組む時、新たな単元に入る時、どこがスタート地点かはきちんと判断した上で授業に入るよう心掛けています。