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147 勉強と運動

147 勉強と運動

よく耳にする言葉ですが、『運動すると成績が下がる』、まことしやかに、さも正論のように言われていますが、果たしてこれは真実なのでしょうか?

高校受験や大学受験では受験生は夏頃に部活動を引退して勉強一本に入りなさい、これが世間の定説です。ウ~ン・・・言いたいことは分かるのですが・・・

部活動を引退したら運動をしてはいけない、こう思っている生徒さんが意外に多くいるのはびっくりしました。それではなぜ『体育の授業』があるのでしょう?

どこの塾でもそうですが、部活動を引退した後の季節講習などは朝から晩まで勉強となってしまいます。そんな時に生徒さんから聞かれたことです。『先生、勉強ばかりだと煮詰まっちゃうんで昼休みとかに身体を動かしても良いですか?』

これは素晴らしい思いつきで絶対に良い効果を生むと思います。身体を動かすことによって、一度頭の中をリセットし、次の勉強にスムーズに入ることができるからです。なまじダラダラと続けるより5分~10分身体を動かしてからの方が効果が上がると思います。昼休みなどを利用してきっちりとリフレッシュした生徒さんもいました。

受験勉強の方法を記した本にも『勉強が一段落したらストレッチをすると記憶の安定に効果的』とした書物があります。2~3㎞走りながらその日に覚えた英単語を復唱した、という先輩もいました。

さて、冒頭の受験と部活動の相関性ですが、部活動の引退は運動と勉強の相関性ではなく勉強時間の確保が最大の目的です。従って部活動を引退したら運動してはいけないことには繋がらないと思います。

また、無理に運動を中断すると急激に体力が低下します。中学生高校生は体力が付くのも早いのですが、落ちるのも早いように感じます。体力が落ちると疲労感が抜けない睡眠の質が落ちるなどの弊害をもたらします。大事なときに風邪を引いて・・・と言うことも考えられるのです。ちょっとした運動は継続した方が良いように思います。

これは我々大人にも当てはまることです。卒業した生徒さんが久しぶりに来校してくれた際『先生、太った?』の言葉は少し堪えました。そんな理由から私も先日から運動を再開しました。しかし十数年ぶりの運動だったため、さすがに大変でした。生徒さんに負けない体力を備えたいと思っています。