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139 時間への意識!

139 時間への意識!

昔、大学の授業で面白い実験をされた先生がいらっしゃいました。受講している学生全員(80名ぐらいだったと思います)に目をつぶらせ、自分で1分経ったと思った時点で挙手をさせる、こんなことをやりました。

大半の学生は1分未満で手を挙げていました。早い人は20秒ほどで手を挙げたそうです。そして先生はこう仰いました。『みなさんが思っている以上に1分という時間は長いものです。だからその時間を有効に使わなくてはなりません』

LS WILL の教室には10個ほどのストップウォッチがあります。高価なものではなく、100円ショップで用意したものです。勿論、陸上競技や球技に使うためではありません。悪しからず…

よく『勉強した時間ではなく、勉強量が重要だ』と言われます。それなら…と毎日進めるページ数を決めて進めると数学はできても英語に手が回らなくて、国語を勉強できるのは週に一度、という状態になっていませんか? それは自分の演習効率が解っていないことに原因があります。

『このテキストは1ページ5分で進めよう』という意識は大切です。しかし実際には10分かかるような状態(実際によくある状態です)なら計画から見直さなければなりません。そこで登場するのがストップウォッチです。

第一段階は解くべき問題を一読して何分ぐらいで解けるか予測します。その上で実際に演習してかかる時間を計測します。そして予測と実測の差がどれだけあるかを測り、それを繰り返します。難しい・苦手な・面倒な問題ほど差異が出ます。この差異を知っておくことが『己を知る』ことに繋がるのです。

第一段階で蓄積した情報で『私は僕は、この問題なら○○分で解けるよ』とかなり正確な予測が立てられるようになります。第二段階では予測時間の95~90%で解く訓練を重ねていきます。大切なことは最初から大幅に差し引いた目標タイムを設定しないこと。あくまで『正しく解く』ことが最大の目標です。いきなり高い目標を設定することは雑な解き方に直結します。

勿論、受験直前には時間計測して過去問を解くことも大切です。千葉県公立前期は50分、後期は40分ですので3~5分程度割り引いた時間設定が目安ではないでしょうか。

時間に関して大切なことを最後に。『勉強をしていて気付いたら1時を過ぎていた』というような勉強習慣は今すぐやめること。時間を意識すれば今何時なのか、あと何時間勉強できるのか分かる筈です。睡眠不足のままで翌日を迎え、学校の授業中にボォッとして…は本末転倒ですよ!