世界的に有名な絵画は? と問い掛けると多くの方はレオナルド・ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。モナ・リザは『世界でもっとも知られた、もっとも見られた、もっとも書かれた、もっとも歌われた、もっともパロディ作品が作られた美術作品』としてあまりに有名です。
また、世界的に有名な美術品として双璧をなすもう一つに『ミロのヴィーナス』があります。ご存じの通り、ミロのヴィーナスは両腕がありません。そのことが多くの論争を呼び、人々の興味をかき立てるのです。
この二つに限らず、世界的に有名な美術品は多くの人が知るもので、いわば共通言語のようなものです。しかし、実物を実際に見た人はどのくらいの割合になるのでしょうか。
生徒さんにこのような話をすると『教科書に載っているよ』とか『ネットで見ればいいじゃん』という答えが返ってきます。ウ~ン・・・決して間違いではないのですが・・・
出版物やインターネットで見ると通り一遍見たら終わり、となりませんか? しかし、実際にこれらの美術品がどこの美術館で見ることができるのか、はたまた現存しているのかなどを尋ねていくと皆さん一様に口ごもってしまいます。
少しでも関心が持てることを見つけられたらネットや出版物の情報に留まらず、実際に見学するつもり(実際に行くかどうか、いつ行くかは別としてですが・・・)で調べてみることは大切なことです。そうすることにより、より深い理解が得られるように思います。
これらの美術品はフランスのルーヴル美術館で見ることができます。この美術館は年間700万人を超える入場者数(美術館・博物館で世界一の入場者数です)を誇る人類の叡智を展示した美術館の一つです。そこには教科書に掲載されているような美術品がそこここで見られます。
ルーヴルで見る『モナ・リザ』の表情は教科書とはひと味違う気がするのは・・・私だけでしょうか!? いやいや、年間700万人を超える入場者の大多数がそのように感じているはずです。