この話は折に付け論題に上げていることです。実は生徒さんにも常日頃からお伝えしていることなのです。なぜそんなにしつこく・・・と思われるかと思いますが・・・
例えば中学3年生で覚えておきたい不規則動詞、A-B-B型(過去形と過去分詞型が同じ形)28個、A-B-C型(原形・過去形・過去分詞型が全て違う形)21個(be動詞を1つとして数える)、A-B-A型(原形と過去分詞型が同じ形)3個、A-A-A型(全て同じ形)2個、合計54個のテストをしたとすると・・・
満点をきちんと取れる生徒さんは残念ながらかなり少数派です。しかし、不規則動詞は中学英語の基軸的な動詞です。その上で過去形は過去時制の文、過去分詞は受動態、現在完了などで絶対に欠かすことのできないものです。それが不安定では・・・
さらに、「受動態の文法そのものは理解できている(つまり、規則動詞ではほぼ完璧にできる状態、等)が、不規則動詞の変化が覚えられていない」となればとってももったいないことです。その上で現在完了でも苦労してしまうでしょう。それなら思い立った今から不規則動詞をきっちりとやっつけませんか? それは決して特別なことをやるわけではありません。上記の54個を覚えさえすれば良いのです。
他にも漢字や計算、理科社会の一問一答などそれぞれの勉強に「基礎」となるところはたくさんあります。それらについて不安の内容にきっちりとまとめ上げましょう。
また、基礎の重視は入試前にも心掛けて欲しいことなのです。そんな話をすると受験生の生徒さんからは「そんな問題よりもっと難しい問題を・・・!」となるのですが・・・
実は基礎問題に分類されるような正答率50%以上の問題が全て正答であれば中堅高校、年によっては中堅より上の偏差値を要求する高校にもきちんと入ることができます。つまりそれだけ「基礎ができていない」生徒さんが多いのです。
難しい問題ばかりに偏って勉強することはやり甲斐という面では面白いかもしれませんが、効率的ではありません。きちんとバランスを取り、その上で基礎では一部の遺漏もないよう取り組みましょう。