この話は126章の『忘れ物とパンパンなカバン』に関連しています。
皆さんは学校の宿題をいつやっていますか? また、復習は? これ、いつやるかによって同じ勉強量をこなしても成果が違うことをご存じですか?
部活動をやって帰宅すると疲れて早く寝てしまうような経験はありませんか? その日学校や塾でやったことの復習は…『明日でいいや』となっていませんか? 気持ちは分かるんだけどな…
ここは敢えて心を鬼にして『忘却曲線』について話します。忘却曲線は19世紀後半、ドイツの心理学者エビングハウスによって提唱されました。
人間は学習したものを全て記憶し続けられるものではありません。学習後1日(24時間)が経つと67%を忘れてしまいます。なんだか勉強するのが無意味に見えてきますが…
それを防止するために必要なことが復習(宿題も含まれます)なのです。学習後24時間以内に20分程度の復習で習得したことは100%回復されます。2度目に学習した内容はそう簡単には忘れませんよね? そうやって覚えたものに1週間後・一ヶ月後の復習を重ねれば完璧に定着させることができるのです。
それを丸一日以上放置してしまえば思い出すまでに無駄な時間が掛かります。その『無駄な時間の蓄積』が『勉強って面倒だな…』に繋がってしまうのです。
しかし、学校は毎日あるのですから『今日は昨日の復習』として毎日やることは非常に非効率ですよね?『今日の復習は今日やる』を毎日やる方がスマートではありませんか?
多くの生徒さんが効率の良い学習方法で進めたいと希望します。それはその時にちょっとだけ強い気持ちを持たなくてはなりませんが極めてシンプルな原理、『その日のうちに復習し、その日のうちに宿題を終わらせる』なのです。