今回は私が旅行業界から学習塾業界に転職したとき、直属の先輩から指導頂いたことを。
『キミは教室長としてこの教室を管理するけど、実際に生徒さんにやってあげられることはある?』
当時の私は業界経験もなく、業務知識も乏しかったのでやってあげられることが思い浮かびませんでした。そこで苦し紛れに『きれいに掃除した教室で生徒さんを迎えることぐらいしか…』と答えたらその先輩よりお褒めの言葉を頂きました。『正解!私も上司にそう教わった。』とのことでした。
しかし、言うは易し行うは難しで日々の業務に追われると教室の手入れが至らないこともありました。そんな時にその先輩は『謙虚な初心を忘れるな!』と助言して下さったのです。
あれから20年以上たちますが、今でも折に付け思い出す言葉です。そして自分の行動指針でもあります。その上で私にとってはそれが当たり前だと思うのです。なぜならそこは生徒さんにとって真剣勝負の場所だからです。
『見てくれはどうでも良い。やっている内容こそが大事だ』とお考えの学習塾もおありでしょうが、それは考え方の違いです。受験に立ち向かう日にきちんとした服装で行くよう指導するのと同様に真剣勝負の場である教室もキチンと手入れをするのは当然と考えています。
また、真剣勝負の場以外にリラックスして勉強する場として心掛けていることをいくつか取り上げます。
ご存じの方も多いと思いますが、LS WILLは非常に狭い教室です。従って机をギッチリ詰めて教室運営を行うと息苦しく感じる生徒さんが出てきます。私から見ると活気があってやり甲斐も出てくるのですが、教室の主人公は生徒さんです。その生徒さんが不快に思うようにはしたくありません。
そう思って2017年春から机の数を減らし、また教室の奥に休憩スペースを設けました。
少しでも快適に勉強できる、塾に行くのが楽しみと言って貰えるような教室作りを日々心掛けています。