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111 健康管理

111 健康管理

日本の受験制度は非常に皮肉です。風邪を引きやすい時期のピークに入試日があるからです。この教室でも例外なく受験間近になると体調を崩す生徒さんが目立つようになります。

中でも風邪やインフルエンザはなってしまってから後悔しても意味がありません。それなら罹患しない細心の用心を心掛けたいものです。

風邪やインフルエンザの予防については巷間(こうかん)喧しく(かまびすしく)言われていますので世間で言われているようなことは割愛します。

インフルエンザの予防接種については接種後に体調を崩すこともあるので時間的余裕を持っておくと安心です。また、最近はワクチンの量が追いつかなくて予防接種ができないこともありますので、早めに予約しておくことも大事なのではないでしょうか。

意外に思うような点についてもお話ししていきましょう。ゴミ箱について、です。鼻をかんだあとのティッシュはゴミ箱に捨てますが、そのティッシュが乾燥するとそこに付いていた細菌やウィルスが空気中に浮遊・飛散するそうです。それが原因で罹患することを防ぐためには『ふた付きのゴミ箱』にすれば良いそうです。言われてみれば病院のゴミ箱はふた付きが主流ですね。

94章『大学受験の基礎知識』でも述べましたが、睡眠不足は体調不良を引き起こす最大の原因です。『六当五落』は強く意識すべきでしょう。脳を効率的に働かせることもさることながら、十分な睡眠は免疫力を高めます。とは言っても受験生です、8時間も寝ている余裕がある生徒さんはいない筈です。日々時間を意識した規則正しい生活が大切です。

それでも体調を崩してしまった場合は、中途半端な体調で起き出すようなことをせず、きっちりと完治させることを最優先すべきです。中途半端に無理をした結果、再発して受験当日まで引きずってしまった・治癒までにダラダラと必要以上の時間を掛けてしまったなど、愚にも付かぬ過ちは避けなくてはなりません。

最後に受験当日に体調を崩してしまった場合の話です。インフルエンザの場合は罹患証明書(病院で発行してくれます)を予め用意し、受験前日までに直らない場合は受験する学校に一報を入れ、対処を確認します。

高校受験では学校によっては保健室受験を実施してくれる学校もありますが、あまりに人数が多い場合などは対処が変わってきます。そのための対処確認は是非行って下さい。『インフルエンザだから・・・』と諦めないことも必要です。入試当日のアクシデントについては別の機会にも述べたいと思います。

受験生に限ったことではありませんが、健康管理は何事より優先されるものだと思います。