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105 安全管理 ~何を置いても最優先~

105 安全管理 ~何を置いても最優先~

私がみ春野の教室に赴任したのは2010年の秋でした。その半年後には東日本大震災が起きたのです。2011年3月11日はこてはし台中学校の卒業式でした。塾を卒業した生徒さんが中学校の卒業証書を見せに来校してくれたすぐあとに地震が来たのです。

幸いにも教室は何の被害もなく本棚が倒れるようなこともありませんでしたが、余震が続く中で不安な日々を送ったことを覚えています。そして地震からたった1週間後には授業を始めるよう本部から通達がありました。

当時私は会社員だったため、休校を決めるなどの裁量権は持っていませんでした。しかし余震が来る度に生徒さんは不安そうな顔をしていたことを今でも忘れることができません。

現在、天候状況(台風など)で教室運営を実施するか否かは教室で判断します。そして判断する基準は『何を置いても安全が最優先』という点です。塾への行き帰り、特に帰りは遅くなります。少しでも不安があるような場合は休校としてその日に行う予定だった授業は振り替えています。
(振替の通知は一斉メール・教室ホームページへの告知で行います)

中には『ひどい雨だけど歩いて行ける距離だし、ちょっと濡れるくらいだから』と授業実施をご要望頂く場合もあります。その場合は個別に授業を実施することもありますが・・・

大震災に話が戻ってしまいますが、地震が起こった日に大勢の帰宅難民が出たことは皆さんの記憶にもあることと思います。そんな非常事態であったにもかかわらず、『きちんと定時まで勤務しなさい』と指示した会社社長がいたそうです。

指示をしたご当人はたまたま家の事情で休暇中だったそうです。この会社が求心力を失って・・・という話を聞くことが最近になってありました。私はこれを他山の石として同じ轍(てつ)を踏まぬよう生徒さん、そして教室スタッフにおいても安全を最優先する教室運営をしなければと思った次第です。