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104 併願を決める

104 併願を決める

進路を決めることは自分の将来を決めること、そしてそれに向けてより一層の取組みを約束することです。だから『そんな話はまだいいよぉ』と尻込みされてしまうことも多いのですが・・・

志望校はすんなり決められる生徒さんも第二志望や併願(いわゆる滑り止め)にはなかなか気が向かない事が多いようです。しかしそれらも受験学年の秋ぐらいまでには決めておきたいものです。

また、中には滑り止めを受けたくないと言う生徒さんもいます。近年では学校の三者面談で『キミは併願を受けなくて良い』と言われ、真に受けて公立一本で受験した、前期では結果が出せずに・・・となった生徒さんがいました。その先生は前期の発表が終わったあと『私の進路指導が間違っていた』と頭を下げたそうですが・・・後期は塾の指導に沿って出願・対策実施をして何とか公立高校に入った生徒さんもいました。塾を卒業する際、すごく恥ずかしそうにお礼を言ってくれたのはよく覚えています。

また、公立私立の第一志望だけ受験し、滑り止めを受けないとした生徒さんもいました。学校での三者面談で『必ずどちらか受かるから滑り止めはいらない』と言われたそうです。しかし私は半ば強引に滑り止めとして併願校を受験させました。ふたを開けたら私立の第一志望は結果出ず。幸い併願校があったから第一志望の公立は平常心で受けられたけど・・・と言ってくれた事もありました。受験に『絶対』『必ず』はありません。だから万全の準備をしたいのです。

近年流行のフリークライミング、2~3m程を登る場合には命綱を付けないでしょうが、ヨーロッパの三大北壁やヒマラヤで岩壁登攀をするとき、命綱を付けないことは死に直結する危険行為です。塾で毎回行う漢字の小テストが2~3mのフリークライミングなら受験は本物の岩壁登攀です。併願校を受験するという命綱は必須なのです。