2016年の年末に国民的アイドルと評されたスマップが解散しましたが、この言葉はまだまだ輝きを失っていないようです。彼ら5人(6人?)自身を含め、この言葉に救われた人も少なくないのではないでしょうか。
現在の日本教育行政においても重要な意味を持つ言葉だと思います。一つの物差しだけで生徒さんを伸ばそう・計ろうとするのではなく、多面的な観点で評価しようという世の中に変わったように思います。
しかし…
メジャーリーガーのイチロー選手が『オンリーワンなんかよりナンバーワンになりたい。』、『二番じゃ意味がない。』と発言したことがありました。ここだけを切り取るとイチロー選手が傲慢不遜な人間に見えてしまいますが、そうではありません。
イチロー選手は『ナンバーワンになることを目指して取り組んでいるのに自分の努力や才能が足らずになれなかった。それに対する言い訳のようにオンリーワンと言われるのがイヤだった。あくまで一番を目指し続けたい。』と発言していました。つまりイチロー選手はひたむきに目指す高みを目指したいと言いたかったのです。
凡人の私はイチロー選手ほどの貪欲さを持ち合わせていません。しかし彼の姿勢は見習いたいと思います。その上で『オンリーワン』という言葉が輝きを失わないように、言い訳や次善策としてのオンリーワンは封印しなければと思います。