小欄ではかなり難しい言葉を敢えて使っています。前の章でも『尻馬』『汎用性』そして『披瀝』など、小中学生にはなかなか目にすることがない言葉を敢えて使っています。
こういったスペースに難解な言葉を羅列してしまうと『塾でも難しい言葉のオンパレードなのかな…何を説明しているのか分からないのでは…』という疑念をお持ちになる方も少なくないと思いますが。。。
結論から言えば教室内ではそれほど難しい言葉を列挙するわけではありません。もとより私自身が流行語を使うことも間々ありますし、嫌いではありません。それでは何故・・・?
理由は小欄を読む小中学生のためです。
現在の小中学生は難しい言葉を使った文章を読む機会が圧倒的に少なくなっています。制限されていると言っても良いのではないでしょうか。小欄27章『読書は必要?(3)』でも言及していますが、小中学生向けに作られている書籍は必要以上に平易な言葉・文章で綴られています。これでは語彙力を伸ばすことは出来ません。ましてや入試の合否を分ける重要な要素の一つに語彙が上げられる昨今です。進んで難しい言葉に触れ、それを皆さんの力にして欲しいという気持ちからこのような文章になっていることをご容赦下さい。
そして解らない言葉が出てきたらそれを調べる習慣を付けて欲しいと思います。ドリルで出てくるようなものと違って自分から進んで調べることは力になりやすいと言われます。なお、辞書を引くタイミングは小欄36章『辞書を引くタイミング』も併せてご参照下さい。
ただ…そういった話を以前の生徒さんにしたら『解らない言葉はすぐに辞書を引く!』と宣言して勉強に臨むようになりました。数日後、漢字の演習問題で分からない漢字を辞書で引いたのがバレてしまい、教室内は爆笑の渦でした。