地場の学習塾はどうしても高校受験がメインとなり、結果として中学生の学習が中心となります。しかし、幸いなことに当教室には中学受験を志す小学生や学校補習で通う小学生がいます。
その中でよく聞く声なのですが、『他の塾はレベルが高いのか説明が良く分からなくて。。。』という話をよく伺います。体験授業などで進捗度合いを拝見した際にそのようなことは感じないのですが。。。
よくよく話を聞くと多くの場合は学生講師の説明が分からないことが多いようです。確かに彼らは学問に対してスペシャリストです。塾講師を志願するくらいなので勉強にも自信があるのでしょう。
従って問題点はそこではないと感じます。私もこれまで多くの学生講師に協力して貰っています。だからこそ分かることがあります。それは学生講師の学力ではありません。それが『教え方の妙』といえるのでは…!?
まず、教える側が一方的に喋っていないか。これは教える側の自己満足を満たすだけです。1から10を説明するのに一気に話したら殆どの生徒は追従できません。これが現在の学校授業なのですが。。。
1を説明してそれが理解できたか確認する、その上で2に進める、これの繰り返しです。仮に3が解らないとなったら状態を見て再度3を説明するか2に戻すかを判断する。。。簡単なようですが技術が必要です。
この段階をさらに細分化することが今の流行り、スモールステップです。確かに30㎝の一段より10㎝の3段の方が登りやすい、それを学習に活かすのです。ただ、あまり細分化しすぎると学ぶ側が退屈になってしまい、時間も余計にかかってしまいます。その見極めは大切です。
更に『解っていないと判断すること』はとても難しいことかもしれません。多くの生徒さんは『解った?』と聞くと『解った!』と答えます。ほぼ条件反射、と言っても良いかもしれません。
しかも理解の度合いを試すようなことは生徒さんが嫌います。これが重なれば勉強嫌いになってしまいます。だからこそここで必要なことはコミュニケーション能力なのだと思います。
もう一つ、『人間はまじめな話より笑い話の方が好き』だと言うことも大切です。例示する話も教科書然としたものより少しフランクに砕けた題材にした方が生徒さんの頭に入りやすいのだと思います。
文章に書くとこの程度のことです。しかしそれを常に心掛けて適切な判断と頭に入りやすく残りやすい工夫をすることで積み重ねが叶うと思います。これは経験だけではないのかもしれません。
更に深いものがあるのですが、私の教室運営ではまだそこまでは至っていません。でも去年より今年、今年より来年の授業がレベルアップできるように心掛けています。
来たれ! 新入会生!!