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1260 二つの勉強法

1260 二つの勉強法

勉強、と一言で言うと机に向かって夜遅くまで…というイメージを持たれがちです。しかしそれは… それが増長すると勉強への向き合い方そのものを間違えてしまうような気もします。

もちろん、机に向かって夜遅くまで…の全てを否定しているわけではありません。内容によってはその勉強法こそが正しいやり方である面もあります。その例をいくつか挙げていくと…

数学の計算演習や英作文、国語の読解問題や理科社会の記述系問題などが挙げられます。これらはじっくり向き合う方が効率的です。そのためには『時間を割いて机に向かって…』の方が効果的です。

一方で隙間時間を活用したほうが効率良い内容もあります。単語や漢字、理科社会の一問一答などです。これらはわざわざ机に向かう必要はないと思います。

ただ、単語カード作りなどの準備には机が必要です。そういった面を考えると他の内容などより一歩先に準備をすることが求められます。ただ、これらは厳密に見れば勉強ではなく作業です。悪しからず。。。

もう一つ、単語カード・一問一答カードの準備が他の勉強(特にじっくり取り組むべき勉強)より先にやるべき理由があります。それはこの習得内容がじっくり取り組む勉強の基礎になるからです。

単語や漢字が分らなくては英語や国語の勉強になりません。理社の一問一答(つまり用語の意味や基礎的な習性)をなしに記述への対応ができません。それらの準備のため、という側面もあるのです。

 

良く生徒さんに聞かれることがあるのですが、『単語カードって勉強のどのタイミングで作ればいいかな?』というもの。これは生徒さんにどれだけ学習習慣がついているかで異なります。

普段あまり学習習慣がついていなければ学習の冒頭。これはカードの準備をすることで『これから勉強するぞ!』という気持ちを盛り上げる効果を狙っています。

他方で普段から学習習慣がキッチリついている生徒さんは勉強の合間に。つまりカード作りで集中力を回復させ、リラックスして再度取り組みを繰り返せる効果を狙います。

ただ、導入時はある程度の進め方を指導しますが慣れてきたら自己流で良いと思います。自分の進めやすいリズムがある筈なのでそれを尊重すべきです。形ではなくカード作りを完遂させることが目的だからです。

 

勉強を進めている生徒さん・テストで結果を出せる生徒さんは時間の使い方が上手いと思います。そこにはこんな工夫があるのです。与えられる時間は平等でもそれをどう使いこなすかで大きな差となります。

自己流に限界を感じている中学生工夫の仕方が分からない受験生のキミは勉強のやり方を一度きれいに洗い直していくことも大切です。

 

来たれ 新入会生!!