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39 学校の先生 ~よりよい関係を構築するために~

39 学校の先生 ~よりよい関係を構築するために~

新学期になるとご家庭でも『どんなクラスなのか、どんな担任の先生なのか』は大きな関心を持つところではないでしょうか。その中でもよく言われる『先生の当たり外れ』について述べていきましょう。

保護者様からよく聞かれる言葉として、外れと言われる先生は『対応に偏りがある』、平たく言えばひいきすることがあるという点です。『○○ちゃんの時には良かったのにうちの子が同じことをすると怒られる』などを耳にすることがあります。

状況や背景などを冷静に見ると決して先生側にだけ非があるわけではないことが判ります。その上で以下のことについてご検討頂きたいと思います。

まずは学校の先生と適正な関係を構築することです。現在はドライな関係を望むご家庭が多いように感じますが、学校教育はドライにマニュアル一辺倒な運営など出来るわけもなく、そこを支えているのは先生方の情熱であることをご理解下さい。

ニュースなどでご存じの方も多いかと思いますが、学校教員の平均的な労働時間はもはやブラック企業と言われるレベルにまで達しています。その中でも『少しでも解りやすい授業を』『少しでも良い進路を』と考えて下さっている先生が実は大多数なのです。それに対してドライに対応してしまえば相手も人間ですので…となるのではないでしょうか。

また、まだ経験値が浅くお若い先生からお伺いした話ですが『上から目線』で接する保護者様が非常に多く、お伝えすべきことがきちんと伝わらないことに悩んでおられました。いくら経験値が低くても前向きな関係を構築する努力はすべきだと思います。その先生は経験がないなりに情熱を持ってお子様を伸ばそうと思っていました。その情熱は評価すべきなのではないかと思います。

 

学校の様子を知る手っ取り早い方法にPTA活動などの学校運営活動に積極的に参加することがあります。この時に『面倒くさい』『仕事も忙しいし自由な時間などないから』といった理由で断らないことが大事なのだと思います。確かにフルタイム働いている方にはかなりの苦痛を伴うことともなりますが、ご家庭で可能な限りは参加することが大切だと思います。

学校運営活動に参加することによって『学校の情報が得やすくなる』『学校における子供の様子が把握しやすくなる』『担任の先生以外の先生ともコミュニケーションを取ることが出来る』『それまで知らなかった保護者の方とも交流が持てる』などのメリットが上げられます。何かあったときの保険、とは言いたくありませんが、参加する価値はあると思います。

これらを背景に次の章で『ご家庭における学校・先生のあり方』について言及していきます。